慶應義塾大学:英語対策参考書ルートLevel3【偏差値60→70】
この記事では慶應SFC合格を目指す受験生が、偏差値を60から70に伸ばすのにオススメ参考書を紹介します。

これまでのレベル1~2で紹介した方法で偏差値60に達していたら、後は過去問に丁寧に取り組んでいくだけでも慶應合格は見えてきます。
ただし、偏差値60は慶應受験生の入口です。慶應の入試問題レベルとの間に乖離があるのも事実。
受験生としてはできる方だけど、慶應受験生としては物足りない、それが偏差値60です。
そこで今回は、偏差値60と慶應の過去問を埋める参考書を紹介します。
急がば回れとことわざにあるように、一見遠回りに見えて、やってみると高コスパな学習教材を紹介します。
しっかり取り組んでいきましょう!
英単語
レベル1でもお伝えしましたが、英語学習において英単語を覚えることは超重要です。
受験英語は単語に始まり単語に終わります。
慶應の英語では大学入試の中でも特に高い語彙力が求められます。そのため、どこ学部を受験するにも最後まで語彙強化必要です。
ターゲット1900やシスタンで受験に必要な単語は既に身につけているはずなので、ここからは合格をより確実にするための上積み部分になります。
これから紹介する単語帳に手を出す前に、もう一度持っている単語帳に向き合ってみてください。
- 1冊目は本当に完璧になっていますか?
- 全て1秒以内に意味が出てきますか?
どんなに難関校を目指していても基礎を疎かにしてはいけません。
頻出度で言えばLevel2で紹介した単語の方が圧倒的に出ます。必ず覚えなければならない単語を完璧に覚えた人だけ、次に進んでください。
ここまでできている受験生には、文で覚える単熟語準1級がオススメです。
その名の通り英検対策用の単語帳ですが、最近では慶應対策には英検準1級レベルまでマスターするのがスタンダードになりつつあります。
- 自然/環境
- 医療/テクノロジー
- 文化/歴史
- 教育/心理
- 社会/ビジネス
の5つのジャンルで英文が80個入っているので語彙力×背景知識の強化が期待できます。
英語外部試験利用も盛んになり、英検準1級を取得していると他大学の入試にも有利になります。
同時に英検対策になるという意味でも、やって損のない教材です。
英熟語
慶應をはじめ難関大学にいきたいなら熟語帳を一冊仕上げるのは必須です。
英熟語自体はLevel2で紹介した英熟語Rで十分です。
ただし、長文本文の穴埋め形式で単語と熟語の知識が問われことがあります。
問題形式で知識の整理ができるので、英語頻出問題ポラリス2で問題形式と知識の確認をしておきましょう。
後半の発音アクセント問題は解かなくて大丈夫です。
英文法
英文法は知識として既に入っているはずなので、熟語同様アウトプットしながら整理していきます。
これまで同様、使用するのは英文法ポラリスです。
英文法に自信があり、より実践形式で取り組みたい場合はファイナル演習ポラリス3を使ってください。
空所補充、整序、正誤の3つに分かれており、単元をランダムで出題されます。
そのため、より本番に環境が演習を積むことができます。
英文解釈
Level2で紹介した基礎英文問題精講でほとんどの英文は読めるようになっているはずなので、英文構造を把握しつつ論理的に文章を読むトレーニングをしていきます。
英語長文でいえば、内容一致問題で正解するためのトレーニングです。
2020年に発売されたばかりの本ですが、既に良書として多くの受験生に使われています。
基本的には全文和訳しながら、一つ一つ丁寧に取り組んでください。
このレベルがスムーズに読めるようなれば、慶應の英文が怖く無くなります。
例によって完全精読した後は、音読して英文を体に染み込ませてしてください。
英語長文
英語長文はLevel2の続きとしてTheRulesの3と4に取り組んでください。
英文解釈では正しく論理的に読むトレーニングをしますが、長文では正しい解答を選ぶ技術を実際の問題を通して磨いてください。
英語が得意な人が無意識でやっている読み方を言語化した問題集で、解答する際にどこに注目すればいいのかが身に付きます。
1冊につき12問収録されているので、2~3日で1問を目安に進めてください。
精読した後は、例によって音源を使用しながら音読やシャドーイング教材として使ってください。
英作文
慶應で英作文が求められるのは、文学部、経済学部、医学部です。
基礎問題精講を使って、英作文を基礎を学び過去問演習を行なってください。
自由英作文が必要なのは経済学部だけので、それ以外は和文英訳の部分だけで大丈夫です。
英語リスニング
慶應義塾大学に英語リスニングテストはありません。そのためリスニング対策は不要です。
ただし、英語を英語のまま理解した方が読解スピードは上がるので、今回紹介した英文解釈クラシックやTheRulesを使用して、音読やシャドーイングトレーニングを行ってください。
慶應大学入試では、大学入試の中でも特に長い、1,000字を超える超長文が出題されます。
入試本番で大量の英文を処理するためには、日頃のトレーニングでそれを超えた英文量に触れる必要があります。
同じ英文を繰り返しても効果あります。
以下のトレーニングをセットとして、何度も何度も英語を口に出し体で覚えてください。
【オススメの音声トレーニングセット】
- 英文を見ながら音読
- 英文を見ながら+音声を聞きながら音読
- 英文を見ずに、音声だけを聞きながらシャドーイング
シャドーイングに慣れてきたら、ただ音マネをするだけではなく同時に英文の内容が把握できるか確認してください。コンテンツシャドーイングと呼ばれる難易度の高いトレーニングですが、効果は抜群です。
30回と言わず100回以上音読&シャドーイングして、全文暗記する勢いで取り組んでください!
まとめ
今回は慶應義塾大学合格を目指す受験生向けに、偏差値70を超す参考書6冊を紹介しました。
レベル3で紹介した参考書ルート
- 英単語:文で覚える単熟語準1級
- 英熟語:英語頻出問題ポラリス2
- 英文法:英文法ポラリス3 or 英文法ファイナル演習ポラリス3
- 英文解釈:英文解釈クラシック
- 長文読解:TheRules3・TheRules4
このレベルまで取り組めば過去問もスムーズに演習でき、合格点も取れるレベルになります。
あとは過去問演習を通して、慶應の英文レベルや選択肢の吟味に慣れてください。
受験英語の総仕上げです。ラストまで頑張ってください!
<<注意>>
本記事で提案している内容は、あくまでスタンダードな学習法と参考書ルートです。実際の指導では、生徒それぞれに合わせ学習法や参考書を提案しています。
記事内で使用法まで言及している通り、同じ参考書でも使い方によって、最終的な到達レベルが変わってきます。
現在の学習や学力に不安がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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