慶應小論文対策のための参考書ルート

世の中に小論文対策の本はたくさんあると思いますが、多すぎでどれを使えば分からないと思います。

さらに小論文学習の難点は、力がついてるんだかついていないんだかよく分からないことです。

そこでこの記事では、主観での評価を極力排し、客観的に学力を測れる参考書ルートをレベル1~3で紹介します。

市販されているあらゆる参考書を読み、実際に小論文を指導している立場から厳選した参考書です。

小論文も他教科同様、やればやるだけ力がつきます。

これまで小論文対策を全くやったことがない!受験生からもう一歩実力を伸ばした受験生まで対応しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

小論文の参考書は大別すると2つ

小論文の参考書を大雑把に分類すると、書き方を学ぶ本と背景知識を学ぶ本の2つに大別されます。

【小論文の参考書の種類】

  • 書き方を学ぶ
  • 背景知識を学ぶ

英語が文法や英作文で分かれているのと同じだと言えばわかりやすいでしょうか。もちろん繋がっている部分もありますが、目的が少し異なります。

書き方系の参考書では、小論文と作文の違い、小論文の基本構成、書く際の注意、課題文の読み取り方、要約の作り方、資料問題の取り組み方、などを学びます。

一方、背景知識系では、世の中にどんな問題あって、何が原因でその問題が起こり、どんな対策をしていて、これからどんなことをすべきか、などを学びます。いわゆる「ネタ本」と呼ばれる類です。

この2つをわかっていないと、今自分が何をやっているのか分からずに、なんとなく小論文を勉強した気になってしまいます。

  • どう書いたらいいか分かんない!という受験生は書き方を
  • なに書いたらいいか分かんないー!という受験生は背景知識を
  • それぞれ優先して学ぶといいでしょう。

【まとめ】小論文の本は、書き方を学ぶ本と背景知識を学ぶ本に大別される

  • 意見や主張はあるけれど、うまく答案が作れない → 書き方を学ぶ
  • 課題文の意味が読み取れない、書く内容が浮かばない → 背景知識を学ぶ

それでは、この2つを軸にしながら具体的な参考書を紹介していきます。

慶應小論文参考書ルート:レベル1

レベル1は、これまで小論文を全く学んでこなかった受験生向けの教材です。

レベル1というと、簡単な印象を受け軽視されるかもしれません。しかし、ここが最も重要なパートです。

【レベル1の対象目安と期間】

  • 対象者:小論文を全く勉強したことがない、小論文に苦手意識がある
  • 期間:1~2ヶ月

この後レベル2へと進みますが、そこで行うのは、基本的に背景知識の積み上げや実際に書く作業です。

全てはレベル1の土台の上に成り立っています。極論すれば、レベル1の後にいきなり過去問演習へ進んでも大丈夫です。

それほど重要なパートです。

学習期間は1ヶ月、長くても2ヶ月です。

まずはここで圧倒的な基礎を築いてください。

書き方を学ぶ:スマートステップ小論文・小論文書き込みドリル

小論文の書き方を学ぶ教材でおすすめなのが、「基礎からのジャンプアップノート 記述力養成・小論文書き込みドリル」と「スマートステップ小論文」です。

小論文の書き方系の教材はたくさんありますが、書き方を説明して終わりの教材も多いです。

一方、この2冊の教材は、説明して終わりではなく、問題演習を通じて書き方を実際に身に付けることができます。

どちらも講義+問題の形式をとっており、自分がどこまで理解しているのか測ることができます。

強いて違いを言えば、「小論文書き込みドリル」が演習寄り、「スマートステップ小論文」が講義寄りです。両方を使うことで小論文の基礎をしっかり築くことができます。

特に「スマートステップ小論文」が素晴らしいのは、小論文の学習法まで指南してくれている点です。

受験期間の長期に渡って役に立ってくれる参考書です。

小論文と聞けば、明確な答えのない問いに延々付き合わされるイメージがあるかもしれません。

しかし、書き方や取り組み方にはの正解があります

問題演習を通して、小論文で求められる正解を自分の頭と体に染み込ませて下さい。

背景知識を学ぶ①:読むだけ小論文 / 法・政治・経済・人文・情報系編

レベル1の背景知識では「読むだけ小論文 / 法・政治・経済・人文・情報系編」がオススメです。

姉妹本に基礎編もありますが、以下が内容の違いです。

グローバル化や環境問題など、基礎編にあるのは小学校や中学校で"なんとなく"学んできたはずの内容です。

慶應小論文対策ということで、もう一歩踏み込んだ「法・政治・経済・人文・情報系編」をオススメします。

慶應の小論文が必要な学部(文・経済・法・総合政策・環境情報)の基礎知識も、これで最低限カバーすることができます。

背景知識を学ぶ①:小論文完全ネタ本

ネタ本系といえば、神崎史彦先生の「小論文完全ネタ本」シリーズも有名で、こちらも非常に良い参考書です。

ではなぜ「読むだけ小論文」を推すかと言えば、圧倒的に読みやすいからです。

重要な箇所にはマーカーが引かれ、挿絵もふんだんに盛り込まれています。

タダでさえ後回しにされがちなのが小論文の勉強です。学習ハードルが上がれば、より敬遠してしまいます。

これ以上後回しにしないように、レベル1では学習のしやすさを優先しています。

志望学部が明確になったら、ぜひ「小論文完全ネタ本」シリーズも参考にしてみて下さい。

*注意:読むだけ小論文を読むだけはNG

最後に注意ですが、読むだけ小論文はあくまでネタ本です。

つまり、「読むだけ小論文」を読むだけでは合格できません

小論文は実際に書いて始めて力が付きます

実際に小論文を書く際の意見パクリ元として、ネタ本は大いに活用ください。

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この記事を書いた慶應専門塾GOKOでは、一緒に慶應義塾大学を目指す生徒を募集をしています。

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慶應専門塾GOKO
塾長 吉中

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慶應小論文参考書ルート:レベル2

レベル2では、レベル1で培った能力をさらに伸ばしていきます。

【レベル2の対象目安と期間】

  • 対象者:小論文の基礎的は大丈夫、添削を5回以上受けたことがある
  • 期間:2~3ヶ月

具体的には、短い文章を実際に書いてみる、社会課題について細かく知る、の2点です。

使用する教材は、小論文合格ノート、小論文頻出テーマの2冊です。

学習期間は1~2ヶ月を想定しています。

書き方を学ぶ:小論文合格ノート

書き方を学ぶ、というより実際に書いて学んでいくのにオススメなのが「小論文合格ノート」です。

200~400字程度で意見を書く課題が59テーマ入っています。

推薦入試の小論文対策と銘打ってありますが、軽めの小論文演習本として大いに活用することができます。

本書のオススメポイントが、小論文を書くハードルを下げてくれることです。

実際の慶應入試では600~1,200字程度の小論を書きます。ある程度まとまった分量で、しっかり構成を考える必要があります。

このアウトプット部分が最も創造力を必要とし、それゆえ一層、小論文が後回しにされてしまいます。

しかし200~400字であれば、良い意味で大した内容は書けません。意見、理由、具体例を書けばすぐに埋まってしまう文量です。

慶應のガッツリした過去問に入る前に、その半分以下の文量で、小論文に対する心理的なハードルを下げつつ演習を積むことができます。

「学校推薦型選抜・総合型選抜 だれでも上手に書ける 小論文合格ノート」 目次

全59テーマありますが、志望学部が決まっていれば全てのテーマ書く必要はありません。関連しそうなテーマだけ書いてみてください。

ただし、書かないテーマも模範解答と解説にはキチンと目を通して、ノウハウをゲットするようにしましょう!

背景知識を学ぶ:小論文頻出テーマ

小論文の背景知識を得るために、普通は小論文のネタ本を読むと思います。

ネタ本の欠点は、読んで分かった気になり、本番で使える知識かどうか分からない点です。

練習ではネタ本を参照しながら書くことができますが、本番で使えるのは自分の頭だけです。小論文で使えるネタがキチンと頭に入っているか、確認する必要が出てきます。

そこでオススメなのが「小論文頻出テーマ」です。

活用すべきは別冊ワークブックです。別冊が穴埋め+記述の問題集になっており、自分の知識を問題形式で確認することができます。

形だけ見れば、現代社会の問題集のような参考書です。

以下の画像のように、ステップ1が穴埋め問題、ステップ2が選択問題、ステップ3が記述問題になっています。

ステップ1の穴埋め部分は最悪眺めるだけでもいいですが、ステップ3の記述解答は一旦丸暗記する勢いで覚えてください。

その丸暗記が試験本番で助けになります。

この本でゲットすべきは、現代の社会課題+常識的な解決策です。

小論文は、当たり前の事を当たり前に書けば合格できます。しかし、当たり前(一般常識)をしらなければまともな解答を書くことはできません。

「型があっての型破り」という言葉があるように、独創的なアイデアも常識的な知識の上に成り立っています。

斬新な意見で高得点を狙うにしても、まずは常識的な覚えるようにしましょう。

収録テーマはこんな感じです。

収録テーマ

1.国際    (ウクライナ侵攻・米中対立など)
2.政治・経済 (憲法改正をめぐる動き・CPTPPなど)
3.環境    (持続可能な開発目標・SDGs・生物多様性など)
4.科学・技術 (AI・人工知能・再生可能エネルギーなど)
5.情報・通信 (スマートフォン・ソーシャルメディアなど)
6.教育    (学校現場をめぐる問題・教育の情報化など)
7.医療・健康 (感染症・医療崩壊など)
8.福祉    (社会保障制度・ヤングケアラーなど)
9.社会    (少子化・ダイバーシティ・ワークライフバランスなど)

ワークで覚える 小論文 頻出テーマ 五訂版 ジャンル別キーワード 90

このように、実際に答案作成を作るアウトプットトレーニングをしつつ、頻出の背景知識をインプットを続けます。

これがレベル2の目標です。

慶應専門塾GOKOについて

慶應小論文参考書ルート:レベル3

レベル3の目安は以下の通りですが、このレベルになったらぜひ過去問を解いて添削を受けてください。

【レベル3】

  • 対象者:論理的な文章が書ける、添削を10回以上受けてきた
  • 期間:2~3ヶ月

このレベルまで到達したら、過去以上に良い教材はありません

どんな課題がどんな風に出されるのか、直に見て挑戦してください。

...とは言え今回は参考書ルート紹介なので、過去問以外の教材も紹介します。

志望学部が明確に決まっていれば、無理して使う必要はありません。その場合は、すぐに過去問に目を通し、課題文を読むなり、答案作成に移りましょう!

書き方を学ぶ:慶應の小論文

慶應の過去問をまとめた参考書です。

実際の過去問を解きながら、どんなアプローチで考えればいいのか学ぶことができます。

類書に「世界一わかりやすい慶應の小論文」がありますが、こちらは論理学的なアプローチが強く、合う合わないがハッキリしそうな本です。

そのため、より汎用性の高い赤本の方をオススメしています。

どちらも実際の入試問題を扱っているため、本番レベルの問題演習を積むことができます。

設問への取り組み方を学びつつ、他の小論文でも使える背景知識や一般教養もガンガン吸収してください。

背景知識を学ぶ:文藝春秋オピニオン 2024年の論点100

知識量や意見の独自性で抜きん出たい受験生におすすめなのが、文藝春秋の「論点100」シリーズです。

いわゆる知識人100人の主張が2,000~3,000字で収録されており。国内最高峰の小(?)論文100本集ともいえます。

主張が100本もあれば、どうかと思う著者や意見も正直あります。それでも大学入試小論文の観点から、受験生が使うには申し分のない十分な内容です。

本書のおすすめポイントが、政治経済といった社会科学的な話題だけではなく、エンタメやスポーツといった身近な話題から医療まで幅広い話題を扱っている点です。

そのため、もちろん慶應の全学部に対応できますが、特に小論文の配点が高く、学祭的(いろんな学問の交わり)視点の求められるSFC(総合政策・環境情報)に特にオススメできます。

名前も似ている類書に「日本の論点」シリーズがありますが、日経新聞が出している事もあり、政治経済分野に偏り堅い内容になっています。

以上の理由から、高校生の受験生には「論点100」の方をオススメしています。

ゴリゴリ勉強というよりは、息抜きも兼ねて気になる話題に触れるだけでも勉強になります。

具体的には以下の使い方をします。小論文を得意にしたい受験生は、ぜひ要約まで挑戦してみてください。

文藝春秋オピニオンの使い方

  • 練習で小論文を書くとき意見の参考にする
  • 話題の主張を400字でまとめて(要約して)みる

要約することで論点がハッキリし、自分の主張としてストックを貯めることができます。

論点100」の目次

「2024年の論点100」の目次はこちら。

ちなみに、教育のNo.89に登場する今井むつみ先生は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSFC看板教授の1人です。2017年環境情報の小論文にも登場する他、たびたび著書や論文が引用されています。

巻頭言スペシャル

  • 1 生成AI時代の欲望と労働を哲学する──國分功一郎 千葉雅也
  • 2 もうすぐ昭和100年 「同時代」から「歴史」へ──保阪正康
  • 3 コロナ危機は本当に終わったのか──尾身茂
  • 4 「人類の未来のために」イーロン・マスクの野望と正体──大西康之
  • 5 「経済学的に正しい」臆病者のための新NISA投資法──橘玲
  • 6 足利尊氏という「極楽征夷大将軍」こそ時代が求める究極のリーダー──垣根涼介
  • 7 「障害の社会モデル」を理解して読書バリアフリーの実現を──市川沙央
  • 8 人生百年時代 夫婦で“しんどい”を乗りこえる──上沼恵美子
  • 9 大河『光る君へ』を楽しむ──酒井順子 木村朗子

政治

  • 10 岸田政権は安倍政治から脱却せよ──牧原出
  • 11 保守層が自民離れ “ポスト岸田”は誰か?──岩田明子
  • 12 マイナ保険証は一から出直せ──荻原博子
  • 13 本末転倒な「防衛費倍増」は納税者として受け入れられない──潮匡人
  • 14 減り続ける創価学会票 「自公の軋轢」は本気の決裂へ──小川寛大
  • 15 日本維新の会は野党第一党たり得るか──河野嘉誠
  • 16 日本の政治にはもっと女性議員が必要だ──村上フレンツェル玲
  • 17 「第3子以降に1000万円」究極の少子化対策は異次元の子育て支援だ──小黒一正
  • コラム「◯◯年の論点」1 2014年 アベノミクスの功罪

国際関係

  • 18 リーダー不在の「Gゼロ」の世界で日本が果たすべき役割──イアン・ブレマー
  • 19 アメリカ初の女性大統領は誕生するのか──三牧聖子
  • 20 政治的選択ではなく、もはや“信仰” それでもトランプを支持する人々──横田増生
  • 21 五年後は脳のシナプス数に匹敵 「チャットGPT」時代の選挙──近藤奈香
  • 22 地政学から見たプーチンの失敗──奥山真司
  • 23 終わらないウクライナ侵攻 プーチンの地盤はどこまで盤石なのか──名越健郎
  • 24 尹錫悦大統領は日韓善隣外交を続けられるのか──牧野愛博
  • 25 米中対立のなか絶妙なバランスを探る台湾総統選の歴史と行方──家永真幸
  • 26 迎撃困難、豪速球かつ変化球 高性能化する北朝鮮の“核兵器”──能勢伸之
  • 27 「すべての道はインドに通ず」第三の大国が狙う“盟主の座”──笠井亮平
  • 28 人類の半分がアフリカ人になる日は国連の予想より早くやってくる──平野克己
  • コラム「◯◯年の論点」2 2004年 小泉劇場と球界再編

中国とどう対峙するか

  • 29 脱炭素・脱中国のために“グリーン経済安保”を──北村滋
  • 30 台湾統一まで「革命」は終了しない 習近平一極集中で高まる有事リスク──野嶋剛
  • 31 農林水産外交は大義を掲げてあたれ── 森山裕
  • 32 「強い農業は国を強くする」中国の成果に日本も学ぼう──富坂聰
  • 33 高成長から衰退へ「ピークチャイナ」の衝撃に備えよ──西村豪太
  • 34 中国は不動産バブル崩壊で「失われた10年」に突入するか──高口康太
  • コラム「◯◯年の論点」3 1994年 政治改革と小沢一郎

経済

  • 35 植田日銀は円安地獄を抜け出せるか──早川英男
  • 36 異次元緩和はもはや限界 住宅ローン金利は上がるか──後藤逸郎
  • 37 EVシフトで出遅れ トヨタが世界に追いつくための2つのポイント──井上久男
  • 38 “後継者不在” 楽天とソフトバンクの明日はどうなる?──秋場大輔
  • 39 コンビニ「成長限界説」 突破のチャンスはまだある──梅澤聡
  • 40 「物流崩壊」を防ぐために産業界は一丸となって改革を──角井亮一
  • 41 JR東海vs静岡県知事  リニア新幹線は本当に必要か──森功
  • 42 生成AIが世界半導体市場を牽引する──湯之上隆
  • 43 渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎 大きな転換点を示す「新紙幣」の顔──鹿島茂
  • コラム「◯◯年の論点」4 1984年 立花隆vs角栄裁判批判

地球大異変

  • 44 “地球沸騰化の時代”を生き抜くには──江守正多
  • 45 激甚化する自然災害で生き延びるために何が必要か──葉上太郎
  • 46 日本の水が危ない! 「PFAS」汚染の実態解明を──諸永裕司
  • 47 記録破りな海水温上昇で「魚種のレジームシフト」が起きている──見延庄士郎
  • 48 地球温暖化対策としての自然栽培 常識外れの農法は切り札となるか?──小島庸平
  • コラム「◯◯年の論点」5 1974年 オカルトブームと田中角栄研究

社会

  • 49 特殊詐欺被害が2年連続増加「闇バイト」の入口対策を──多田文明
  • 50 日本のジェンダーギャップ指数の低さを見逃せないこれだけの理由──内田舞
  • 51 “裁判員ファースト”すぎでは? 裁判員裁判15年──高橋ユキ
  • 52 牛襲うヒグマ「OSO18」はなぜ“怪物”になったのか──伊藤秀倫
  • 53 「第三者委員会調査報告書」は日本的組織の失敗の研究だ──urbansea
  • 54 「外国人労働者」10年で3倍 取材して見えてきた日本の課題──室橋裕和
  • 55 「大阪万博」迷走の原点は維新の“一発逆転狙い”にあり──松本創
  • 56 過剰なリベラリズム“大衆の狂気”が社会から自由を奪う──ダグラス・マレ

文化

  • 57 「史上初の八冠」藤井聡太の終わりなき向上心──大川慎太郎
  • 58 “ポスト村上春樹”も登場 女性作家が世界的に躍進中──鴻巣友季子
  • 59 作家デビュー50年 スティーヴン・キングは「ひとりビートルズ」──風間賢二
  • 60 「週刊朝日」休刊で考える雑誌の未来──亀和田武
  • 61 百四十年分の雑誌が検索可能に 「大宅文庫」はDXで進化する──鳥山輝
  • 62 「なるほど」「させていただく」 敬語のグレーゾーンを考える──飯間浩明
  • 63 大江健三郎と江藤淳は何度でも甦える──平山周吉
  • 64 宮﨑駿『君たちはどう生きるか』は「昭和から令和へ」の警鐘だ──與那覇潤
  • 65 「日本のシェイクスピア」近松門左衛門は“最初の人”だった──松井今朝子
  • コラム「◯◯年の論点」6 1964年 東京五輪と新幹線

芸能エンタメ

  • 66 ジャニー喜多川の“戦後最大の性犯罪”を黙認した日本メディアの大罪──中村竜太郎
  • 67 ジャニーズ性加害問題をなぜ彼らは告発したのか──髙橋大介
  • 68 出演者・作者の不祥事 「作品に罪はない」のか──加山竜司
  • 69 YOASOBIが世界を席巻 「ネオ・ガラパゴス」現象が始まった──森川潤
  • 70 朝ドラ『ブギウギ』笠置シヅ子 戦時下に燃え上がった恋のゆくえ──笹山敬輔
  • 71 「エース」春風亭一之輔に続く落語界のスターは誰か?──広瀬和生
  • 72 「後進につないでいかなくちゃ」 猿之助不在の歌舞伎の将来は──関容子
  • コラム「◯◯年の論点」7 1954年 “逆コース”のなかで

スポーツ

  • 73 大谷翔平が再手術を乗り越えて進む道──四竈衛
  • 74 「10.8決戦」から30年 国際化が野球の熱狂を取り戻す──鷲田康
  • 75 「モンスター」井上尚弥は“史上最強”のボクサーだ──前田衷
  • 76 白鵬“愛弟子”vs朝青龍“甥” 「戦乱の世」を制するのは?──能町みね子
  • 77 「夏の日中は子供の運動中止」で日本のスポーツは大きく変わる──為末大
  • 78 第百回は全国化「箱根駅伝」 開催当初の理念の再検討を──堂場瞬一
  • 79 圧倒的な「個の力」が日本代表を世界の頂点に導く──生島淳
  • 80 パリ五輪は東京に続く“メダルラッシュ”となるか──松原孝臣
  • コラム「◯◯年の論点」8 1944年 獅子文六と特攻隊

皇室

  • 81 天皇・皇族は分断社会のなかで 「国民を統合する象徴」の役割を──河西秀哉
  • 82 愛子さまと悠仁さまが築く 二二世紀への新たな皇室像──大久保和夫
  • 83 昭和天皇にとっての「母」と「妻」 『昭和天皇拝謁記』を読む──原武史
  • コラム「◯◯年の論点」9 1934年 言論の自由と圧迫

生活

  • 84 82歳、シニアハウスに入居して 自分の人生を92歳まで謳歌する──田嶋陽子
  • 85 経験豊富な「シニア」の活躍がヒトの寿命を延ばす──小林武彦
  • 86 温暖化か飽くなき探究心か? 多様化する日本のカレー事情──稲田俊輔
  • 87 「2枚目の名刺」がこれからの会社員に必須となる理由──スージー鈴木
  • 88 判断ミスで“負動産”に 空き家の相続で気をつけること──吉川祐介
  • コラム「◯◯年の論点」10 1924年 直木三十五の“文士採点表”

教育

  • 89 算数が苦手な子どもたちを“言語の本質”から考える──今井むつみ
  • 90 生成AI時代の英語学習が目指すべきもの──阿部公彦
  • 91 維新の「高校完全無償化」が教育を破壊する──竹山幸男
  • 92 日本の教育を縛る「金八先生・泣き虫先生」モデル──永島孝嗣
  • 93 「生きていることは楽しい!」を伝える ニュージーランドの教育──藤井巌
  • 94 試験に出る“評論文キーワード”で学問入門──斎藤哲也

科学医療

  • 95 新薬「レカネマブ」で認知症は予防できるか──伊東大介
  • 96 国産ワクチンで始まる健康安全保障の国家戦略──石井健
  • 97 大型望遠鏡が迫る 未知の物質「ダークマター」の正体──吉田直紀
  • 98 ロケットより安全でリーズナブル 「気球で宇宙遊覧」を目指す理由──岩谷圭介
  • 99 「電気代はタダ同然に」 核融合発電は実現するのか──緑慎也
  • 100 「ノーベル賞」受賞有力な10人の日本人研究者たち──佐藤健太郎

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