単語帳「無敵の難単語PINNACLE(ピナクル)420」は慶應はじめ難関大学入試に必要か?レベルや使い方を紹介

この記事では「大学入試 無敵の難単語PINNACLE(ピナクル)420」について、レベル、オススメの受験生、使い方などを紹介します。

無敵の難単語PINNACLE 420を使うべきかの結論

先に結論から述べます。

ほとんど(95%くらい)の受験生にとって必要ありません

ただし、一部の大学や学部を目指す受験生にとっては非常に有益な本です。

特徴を紹介しつつ説明していきます。

無敵の難単語PINNACLE420の基本情報

出版社と出版日

キクタンでお馴染みアルク出版から2023年10月20日に出版されました。

アルク出版は、大学受験まではそこまでお世話にならないので、知らない受験生も多いかもしれません。ところが大学以降では、英語をはじめ語学学習全般で何かとお世話になる有名出版社です。

ページ数と収録単語数

ページ数は420ページ。後に紹介しますが、ページ数の割に辞書ほど分厚いのが特徴です。

同じく英単語帳の「システム英単語」と比べてみましょう。

シス単が2200語以上収録されて386ページなのに対して、難単語PINNACLEは見出し語420単語で464ページです。

単純計算すると、見出し語1つあたりにかけるページ数が6倍以上です。

計算式:(2200語 ÷ 386p)÷(420語 ÷ 464p)≒ 6.3

著者経歴

著者は山崎竜成先生、 駒橋輝圭先生、萩澤大輝先生の御三方。この記事を書いている時点で、

山崎竜成先生は駿台講師。駒橋輝圭先生は駿台や東進講師他。萩澤大輝先生は近畿大学の特任講師をされています。

講師業界は出入りも多いので、最新の情報はご本人のSNS等でご確認ください。

特に駒橋輝圭先生は、駿台の「東大入試詳解〇〇年」シリーズにも関わっていたということで、お世話になった東大受験生も多い方です。

無敵の難単語PINNACLE420の収録英単語レベル

「無敵の難単語」と銘打っているだけあり、かなり難しい単語が収録されています。

しばらく経ったらDay1に掲載されている単語を紹介しようと思いますが、それなりに英語が得意でも手も足も出ないレベルです。

英検で例えると、英検準1級〜1級の1級寄り。

英検1級の単語帳や教材で見かける語も多く、英検準1級合格者でも、知らない単語がポンポン出てくるはずです。

現状の大学受験で英検1級レベルの単語が求められるのは稀であり、そのため、ほとんどの受験生にとって必要ありません。

無敵の難単語PINNACLE420の特徴と使い方

見出し語420単語に対して、その単語を含む英文が420英文、解説が含まれています。

社会人のやり直し英語でやたら推される超ベストセラー「DUO」と似た形式です。DUOは学校指定になったりと受験でも使う生徒が増えてきました。

以下はサンプルとして公開されている画像ですが、まずは見出し語を覚えつつ、英文を見ただけで意味が取れるようにしてください。

上記の画像だと英文のすぐ下に和訳があるので、復習に向かない印象を受けるかもしれません。

しかしご安心ください。英文だけを抜き出した別冊が付いています。

30単語ごとにセクションが区切られていますので、セクションが終わったらすぐに別冊の白文を見て、スラスラ意味が取れるか確認していきましょう。

最高なポイントとして、見出し語が他の英文にもちょいちょい登場します。違う文で何度も触れることによって、自然と難単語が覚えられる仕様になっています。

ちなみに、見出し語以外にも平気で難しい単語が入ってきます。生半可な語彙力では使うのも一苦労になります。

この後の解説も読みつつ、導入を検討ください。

無敵の難単語PINNACLE420がオススメの受験生

では、どんな受験生にならオススメできるのか。

ズバリ、英語激ムズ大学&学部を受ける受験生です。具体的には以下の大学です。

  • 東京外国語学部
  • 国際基督教大学
  • 早稲田大学国際教養学部
  • 国際教養大学

いずれも高い語彙力が求められる大学学部です。

一通りの英語学習を終えた、過去問演習もキッチリ解いて復習した、それでも何か突き抜けない

このレベルの悩みは、大体語彙力が解決してくれます。

上記の大学志望で最後のひと伸びがほしい受験生に、特に力を発揮してくれます。

無敵の難単語PINNACLE420は慶應受験に必要か

慶應合格だけを考えるなら「難単語PINNACLE420」をやらなくても十分合格できます

その大前提のもと強いて言えば、法学部の語彙問題、SFC(総合政策・環境情報)の語彙問題対策としては有益です。

そのため、以下のチェックポイントクリアしていればプラスαの教材として検討の価値アリです。

  • 英検準1級相当の英語力を持っている
  • 英語はすでに合格点を取れているが、残りの伸び代は語彙力だけ(文法・解釈・英作文は大丈夫)
  • 英語以外の科目も既に合格点を取れている

あくまで、既に合格圏だけどそれをより確実にするための教材、それぐらいの温度感でご検討ください。

英語が得意だと慶應入試が有利なのは事実です。

一方で、語彙力以外で引っかかってないか?英語以外の科目は大丈夫か?その辺を見極めてから導入をご検討ください。

無敵の難単語PINNACLE420:スパルタとロゴフィリアと比較

ここからは、同じ難英単語帳として比較されるだろう2冊との違いを紹介します。

関正生先生の「SPARTA(スパルタ)」レベル3

まずは「早慶上智・旧帝大を目指す受験生向け」と銘打たれている、関正生先生の「SPARTA(スパルタ)」レベル3。

スパルタ3も決して簡単な英単語帳ではありませんが、PINNACLE420と比べればかなり取り組みやすいレベルです。

そのため、ターゲットやシス単後の2冊目として、現状多くの受験生にオススメできるのが本書です。

無理もクセもなく分量も適切で、特にこだわりがなければスパルタ3をオススメします。

上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア

次は「上級英単語 LOGOPHILIA ロゴフィリア」です。

こちらは、速読英単語と同じように「文章+単語帳」の構成になっています。

文章を使わないと強みが発揮できませんが、その分、周回するのに時間がかかるのも事実です。

  • 文章があった方が取り組みやすい
  • 速読英単語使ってきたから同じ形式が良い

そんな人にはロゴフィリアがオススメです。

ピナクル、スパルタ、ロゴフィリア、3冊全てに共通して言えますが、間違ってもターゲット1900やシステム英単語を覚えていないレベルで手を出さないでください。

基礎があっての上積みです。

まとめ

以上、「無敵の難単語PINNACLE 420」の紹介でした。

結論を繰り返すと、

ほとんどの受験生にとって必要ないけど、英語の配点が高くて難易度の高い入試問題を出す大学や学部でその他の受験生と差をつけるにはいい単語帳だよ。ただし、受験は総合力だから、語彙力以外に疎かになっている単元や科目がないかよく考えて導入してね。

でした!

ピナクルを検討している友人がいたら、ぜひ本記事をシャアしてあげてください👍

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GOKO編集室
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