慶應小論文のキホン:学部ごとの違いとよくある質問

この記事では慶應小論文対策として、入試の基本情報と各学部の違いを紹介します。

入試対策を立てる上で前提となる情報や考え方を紹介しています。

ぜひ最後までご覧ください。

慶應小論文のあるある質問集

先に、慶應小論文あるある質問の結論だけお伝えします。

詳しくは後述していきますので、気になる方は記事を読み進めてください。

小論文を捨てるのはアリですか?

帰国子女などで英語が非常に得意で突出しているなら、法学部と経済学部は最低限の対策で合格できるかもしれません。

...が、この質問をしてた生徒で英語がそこまで得意だった例は残念ながらありません。大人しく対策するのがオススメです。

本気で目指しているのなら、毎日数十分の時間を捻出できないことはないと思います。

通学中や休み時間に入門書を読むことから始めてみましょう。

小論文はノー勉でいけますか?

あなたが1万人に1人ぐらいの非常にセンスのいい人ならノー勉でいけるかもしれません。しかし、多くの受験生にとってノー勉での受験は厳しい戦いになります。

通学中や休み時間の数分間に入門書を読むことから始めてみましょう。

厳しくいえば、日本最難関の大学に合格しようとするにあたり、消極的な姿勢はあまりオススメできません。

小論文対策いつからすればいいですか?

素直に回答すれば「できるだけ早く」です。

それを言ってはお終いなので、質問の意図を(小論文の勉強まで全然手が回ってなくて現状全く対策できてないんですが、そんな私は遅くとも)いつぐらいから小論文対策すればいいですか?だと仮定して回答します。

志望学部や学力にもよりますが、現役生が7~9月頃から対策して間に合うことはあります

しかし、ギリギリになってはしまうため、推奨はしません。

推奨はしませんが、例えば他2教科が既に合格圏内である場合など、数ヶ月の対策で勝負することは可能です。

小論文に限らず、受験勉強は早ければ早いほど有利です。できるだけ早く対策を始めるのがオススメです

慶應小論文対策の参考書ルートを教えてください

参考書ルートはこちらにまとめました。

慶應小論文対策のための参考書ルート

世の中に小論文対策の本はたくさんあると思いますが、多すぎでどれを使えば分からないと思います。 さらに小論文学習の難点は、力がついてるんだかついていないんだかよく…

この記事内でも言及していますが、小論文は添削の有無で伸びが多く変わります。

弊塾を含め、学校の先生、家庭教師、予備校の先生などの添削を受けるようにしてください。

慶應小論文の入試基本情報

まずは基本情報をみてみましょう。微妙な変化があることはありますが、例年この通りです。

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受験計画を立てる大前提の知識として、ぜひ頭の隅に入れておいて下さい。

各学部の小論文配点

では次に、学部ごとの小論の配点をみていきましょう。

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わかりやすく小論文の配点だけを抜き出したのが以下です。

【慶應の各学部の小論文配点】

  • 経済学部:16.7%
  • 商学部:25.0%
  • 文学部:28.6%
  • 法学部:25.0%
  • 総合政策:50%
  • 環境情報:50%

こうしてみると

  • 学部ごとに配点が大きく違う
  • 総合政策と環境情報以外は配点30%以下

の2点が分かります。

1番配点が低いのが経済学部の16.7%、逆に配点が高いのがSFC(総合政策&環境情報)の50%です。

各学部の英語の配点

では次に各学部の英語の配点をみていきましょう。

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より見やすくするために、英語の配点部分だけを抜き出したのが以下です。

【慶應の各学部の英語配点】

  • 経済学部:47.6%
  • 商学部:50.0%
  • 文学部:42.9%
  • 法学部:50.0%
  • 総合政策:50%
  • 環境情報:50%

1番低いのが意外にも文学部の42.9%で、それ以外の学部はおおむね50%です。

このように英語の配点が極めて高いことから、英語を制するものが慶應受験を制すると言われています。

小論文も大事だけど英語の勉強を優先しよう

配点から見えてきた通り、慶應入試では残念ながら小論文よりも英語の勉強が優先する必要があります。

まずは英語で戦えるように、以下の記事を参考にして河合塾の偏差値で65以上を目指してください。

慶應小論文と足切り

慶應には小論文を採点するにあたり足切りを設けている学部があります。

明言しているのは法学部と経済学部で、足切りの基準は英語の得点です。

つまり、英語で最低点を取らないと小論文は採点すらされないのです。

以下は、慶應義塾大学2021年度一般選抜得点状況からの抜粋です。

ここに、経済学部と法学部は英語(+選択科目)の得点が一定数を超えない場合小論文の採点をしないとハッキリ書かれています。

経済学部:文系は72%以上の得点が必要

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国公立組はA方式、私立文系組はB方式での受験になりますが、

  • A方式の場合:105÷(90+70)≒65%
  • B方式の場合:65÷90≒72%

の得点がそれぞれ必要になります。

過去問を見てもらえればわかりますが、経済学部は前半がマーク式、後半が記述式の入試です。

前半のマーク問題で足切りをしていると推測できます。

法学部:英語と歴史で200点越えを目指せ

次に法学部を見てみましょう。

経済学部と違い法学部は足切りの点数が公開されていません

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「一定の得点」がどの程度が不明ですが、足切りレベルを超えれた受験生はいずれも高学力層のため、小論文ではそこまで差がつきにくいと考えられます。

それなりに厳しいですが、英語と歴史(合計300点中)で200点以上取るのを目指してください。それができれば小論文が並(平均点かそれ以下)でも合格できます。

学部別の方針

小論文対策せずにノー勉で捨てる選択肢はあるか?

この記事冒頭で回答した質問ですが、ここまでを踏まえてもう少し具体的に回答してみましょう。

ここまででわかった通り、学部ごとに回答が変わります。

法学部と経済学部

既に述べた通り、法学部と経済学部は小論文採点の足切りがあります。そのため、まずは英語と選択科目を優先して下さい。

小論に時間を割くかどうかは残り2教科の成績次第ですが、英語と選択科目を合格点に持っていくだけでもかなり時間がかかります。

そのため、小論対策に時間を割くにしても、勉強時間全体の10%程度が現実的なラインになると思います。

1週間に60時間勉強するなら6時間、1週間に80時間勉強するなら8時時間のイメージです。

文学部とSFC(総合政策/環境情報)

文学部、総合政策、環境情報を志望している受験生は、ノー勉、捨てる選択肢はありません。

文学部とSFCの2学部は配点も高いため、ある程度時間をかけて対策する必要があります。

こちらの参考書ルートを参考にしつつ、実際に書いて先生や講師の添削を受けて下さい。

商学部

過去問を見ればわかりますが、商学部の小論は特殊です。小論というより数的処理、中学受験の算数に近いテストです。

実際入試要項でも「論文テスト」と表記し、商学部の矜持を出しています。

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ハッキリ言って小論文とは別物なので、しっかり過去問を解いて対策しておいてください。

既に商学部受験を決めている場合は、世界一わかりやすい慶應の小論文の冒頭にて、商学部の論文テストが詳しく解説しています。

実際の過去問に触れる前に、考え方をインストールしてくとスムーズです。 

また、数学受験のA方式と比べて、論文テストのB方式は募集人数1/4とかなり不利な戦いを強いられます。そのことは念頭に置いておいて下さい。

小論文はいつから対策するのがいいか

もちろん早いに越したことはありません。

一般論で言えばできれば夏休みから、遅くとも2学期からは対策を始めて下さい

小論文は、実際に手を動かして書かない限り上達しません。 

インプットは隙間時間でできますが、書くにはまとまった時間が必要です。

直前期に他教科を圧迫しないためにも、余裕を持って学習を開始しましょう。

高1~2年は現代文で偏差値60を目指せ

 高校1~2年生は本格的な小論文の勉強を始める前に、現代文の偏差値60(河合塾)以上を保つことを目標にして下さい。

慶應の小論文は、堅く長い文章が課題分としてが出題されます。

現代文を文章を素早く正確に読む能力がなければ、そもそも課題分に書いてあることわからず、書いてある意味が分からなければ、適切な主張もできません。

そのため、まずは現代文の偏差値60以上を目標に、正しい読解力を身につけて下さい。早稲田や難関私大では受験科目として求められる力なので、決して無駄にはなりません。

具体的な小論文勉強法

論理的思考や言語化能力など、小論文で求められる力はさまざまです。しかし、小論文対策として勉強すべきことをざっくり言ってしまえば、

  • 書き方
  • 背景知識

の2点です。

小学生でも習う記述のルールを守り、主張と理由をセットにした論理的な文章を作る。

主張に説得力を持たせるため、社会や世界の諸問題に対する知識を身につける。

こちらの参考書ルートで具体的な書籍に触れつつ、学習法を紹介しています。

慶應小論文対策のための参考書ルート

世の中に小論文対策の本はたくさんあると思いますが、多すぎでどれを使えば分からないと思います。 さらに小論文学習の難点は、力がついてるんだかついていないんだかよく…

合わせてご参照ください。

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GOKO編集室
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