慶應義塾大学2025年一般入試改革について現時点でわかっていること

2022年10月31日、慶應大学から入試改革に関するお知らせがありました。

今回はその変更について現時点でわかっていることを噛み砕いて報告します。

よくよく詳細をみてみると、変化のあった学部とない学部がありました

変化の有無だけまとめると、次の通りです。

改革あり文学部、法学部、総合政策学部、環境情報学部、薬学部
ほぼ変化なし経済学部、商学部、理工学部、医学部

ほぼ変化なしは、数学や歴史の指導要領が変わり、若干範囲が変わる程度、実質的な改革は行われません。

ここからは、改革ありの5学部について説明していきます。

SFC総合政策・環境情報:"情報"だけの受験不可へ

前提として、多くの受験生にとっては変化ありません

今までは、「情報+小論文」の2教科が受験ができましたが、情報は数学もセットで選択する必要があるようになりました。

情報が学校教育で取り入られるようになったと推測しています。

SFCの入試は4タイプですが、その一つだけが変わるイメージです。

今まで改革後
外国語(英語) + 小論文変化なし
外国語(英語) + 数学 + 小論文変化なし
数学 + 小論文変化なし
情報 + 小論文情報 + 数学 + 小論文

《慶應発表文》

第1時限は「数学」あるいは「情報および数学」あるいは「外国語」あるいは「外国語および数学」の4つの中から1つを出願時に選択することとします。なお,各教科の出題範囲等は次のとおりとします。

2025 年度以降の慶應義塾大学「一般選抜」の変更点について

文学部:英語外部試験「英検」が追加

文学部は、他学部に先んじて英語の外部試験を導入します。

他大学が外部試験を積極的に導入する中、静観していた慶應としては興味深い動きです。

英語の外部試験追加と書きましたが、大前提これまでの入試形式は継続される予定です。そのため「英検を受験しないと文学部受験できない!」とはなりません。

注意すべきは、求められる英検スコアが高い点です。

外部試験入試を選択するためには、英検スコア(CSEスコア)2500以上が必須です。それがどの程度かというと、まずは以下の図でスコア2500を見てください。

つまりスコア2500とは、

  • 2級:ほぼ満点
  • 準1級:余裕を持って合格
  • 1級:ギリギリ合格

このぐらいのレベル感です。

スコアは同じでもこの3つは全然違います。

出願だけを考えるなら、2級ほぼ満点や準1級合格を目指すべきです。

慶應の英語外部試験を使うべきか

慶應の英語外部試験利用の恐ろしい点が、スコア2500が出願における最低ラインということ。

準1級満点取れる学生や、1級を余裕で取得のできる帰国生が出願してきた場合、普通の学生は勝てる要素がありません。そして、慶應の入試なら全然起こりそうな事態です。

その意味で、外部試験利用入試は、英語レベルが超高校級の受験生向け入試になると予想されます。

一般的な受験生においては、英検入試を考えず、従来通りの入試形式で挑むの懸命です。

もちろん、英語学習のため、英検準1級をベンチマークとして学習することは引き続き推奨されます。

《慶應発表文》

外国語の選択科目に「英語(外部試験利用)」を新設し,「中国語」を廃止します。

「英語(外部試験利用)」は実用英語技能検定(英検)CSE総合スコアが2500以上(受験級および合否結果は問わない)であり,2025年度入試の場合は2023年1月1日から2024年12月31日までに受験し,本学一般選抜の出願期間中にスコアを提出できるもの(英検2022年度第3回実施分以降)を有効とします。

外部試験の得点は外国語の得点に換算します。「英語(外部試験利用)」を選択した場合,一般選抜の試験当日は第2時限以降のみ受験します。

2025 年度以降の慶應義塾大学「一般選抜」の変更点について

留年危機、直前のE判定、MARCH全滅。ギリギリからの大逆転で慶應SFCへ。合格の鍵は最後まで諦めないメンタル

慶應SFC専門塾GOKO。今回は、直前11月の模試でE判定から慶應義塾大学総合政策学部に合格したMさんにお話を伺います。 Mさんは都内の中堅高校出身ですが、その中でも留年し…

法学部:歴史の配点1.5倍へ

法学部の大きな改革は歴史をより重視するようになったこと。

配点も試験時間も1.5倍になったことに加え、従来のマークシートのみ試験から、記述問題も追加されるようになりました

一言で言えば、経済学部の入試に近づいた感があります。

今までは、全体配点の50%を超える英語だけでぶっちぎりことができましたが、今後は少し難しくなったと言えます。

科目改革内容
外国語変化なし
歴史形式:マークシートに加え、記述形式が追加
試験時間:60分→90分へ
配点:100点→150点
論述力名前が「小論文」へ変更

「論述力」が「小論文」に変わったのは、中身を見てみないと何とも言えませんが、名称の変更だけだと予想しています。

《慶應発表文》

地理歴史の試験時間と配点を変更し,マークシートによる解答と記述式による解答を求めることとします

また,これまでの「論述力」を「小論文」へと変更し,試験時間を変更します。

2025 年度以降の慶應義塾大学「一般選抜」の変更点について

薬学部:数学3C追加へ

薬学部は理系には珍しく、数学1A2Bだけ受験できました。

それが、数学3Cまで必要になります。

まとめ

今回は慶應の2025年入試改革についてまとめました。

これを読んでいるあなたは、きっと未来の慶應受験生だと思います。

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GOKO編集室
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