【慶應日本史】ゼロから慶應レベルへ!「歴史総合・日本史探究」対応 日本史参考書ルート

慶應義塾大学の日本史入試を突破するためには、やみくもに問題集をこなすのではなく、段階を踏んだ戦略的な学習ルートが不可欠です。

特に新課程では、「歴史総合」をどう位置づけるかも重要なカギとなります。

この記事では、偏差値40台から慶應合格レベルまで、あなたの現在の学力と志望学部に合わせて段階的にステップアップできる、【慶應日本史攻略のための最適な参考書ルート】を、全4つのレベルに分けて具体的にご紹介します。

はじめに結論

結論から述べると、日本史学習を以下4階層にわけ、各カテゴリーのおすすめ参考書を次の通りとします。

本気で慶應を目指すのであれば高校2年生の間にレベル1を終え、内容を頭に叩き込んでください。

*偏差値は河合塾偏差値で値

【レベル2:偏差値50~70】

【レベル3:志望大学/学部別プラス教材】

歴史総合オススメ参考書・問題集

歴史総合を学習するタイミングですが、高校1~2年生と受験生で以下の通り分けます。

  • 高校1~2年生:歴史総合から始めて、定期テストで利用して復習
  • 高校3年/既卒生:配点の多い日本史探究から(余裕があれば歴史総合も)
  • 慶應経済が第1志望:歴史総合からスタート

3番目に関して、慶應経済は基本的に近現代の範囲からしか出題されません。そのため、第1志望が慶應経済の場合は、先に出題範囲と被る歴史総合から学習してください。

さて、そんな歴史総合のオススメ参考書ですが、メインテキストには金谷の歴史総合を使ってください。

各出版社さまざま出していますが、歴史総合"のみ"を扱い、かつ入門にも独学にも向いているのが金谷の歴史総合です。

問題集は「時代と流れで覚える!歴史総合」が現状ベストです。

ここで用語を押さえた上で、過去問で演習しながら知識の整理と解法を押さえて下さい。

日本史探究レベル1:偏差値40~60

便宜上偏差値を入れていますが、日本史をゼロから始める、日本史に苦手意識がある受験生はこちらのルートから始めてください。

これだけで偏差値50は超え、使い方によっては60を目指せます。

レベル1:通史「金谷の日本史」

教科書代わりの講義本として、「金谷の日本史」シリーズを使います。

細か過ぎず、挿絵も豊富で、現状導入としてベストのシリーズです。金谷日本史を読んで、直後に同範囲の「時代と流れで覚える! 日本史B用語」を解いて覚えてください。

単純に量が多いのでなるべく早く始めてください。

レベル1:問題集「時代と流れ」

アウトプット教材として、「時代と流れで覚える! 日本史B用語」を使います。

10周でも20周でもいいので、赤シートで消しても教科書を読むようにサクサク読めるようにしてください。

現役合格にこだわるなら、遅くとも高2の冬休み前にこのレベルを目指してください。

実際の問題形式で知識をつけたい人は「日本史基礎問題精講」を代用してもOKです。同様にサクサクと9割得点できることを目標にしてください。

繰り返しますが、本気で慶應を目指すのであれば高校2年生の間にこれらのテキストを頭に叩き込みましょう。

安定して9割以上覚えられたら次のレベルへ進んでOKです。

レベル1プラスα:丸覚えできる「でるとこ攻略法」

プラスαとして「日本史でるとこ攻略法」をオススメします。

660円で159ページと、日本史教材としては恐ろしく薄くマイナー教材ですが、効果はスゴイです。

室町将軍や徳川将軍、歴代内閣総理大臣など、覚えるべきだけど面倒な単元をゴロでまとめて覚えます。

覚える順番も工夫されているので、歴史順に並べる問題や、正誤問題にも強くなれる優れものです。

日本史はとかく覚えるべき項目が多いので、まとめて覚えは積極的に利用すべきです。ぜひ導入を検討してください!

お知らせ

慶應専門塾GOKO(ゴーケイオー)では、本気で慶應合格を目指す生徒を募集しております。

詳しくはこちらから▶︎GOKOについて

日本史探究レベル2:偏差値50~70

【レベル2:偏差値50~70】

レベル1を終えた人、すでに偏差値50を超えてる場合はこちらから始めてください。

慶應日本史対策のメインはここまでです。

レベル2:通史「日本史実況中継」

通史としては、金谷日本史より細かく量のある石川実況中継シリーズを使います。

ただし!単純なページ数だけでも金谷日本史の2倍以上あります。

日本史講義本ページ数比較

「苦手な近現代だけプラスで使う」など、上手く付き合ってください。

レベル2:問題集「ヒストリア日本史」

メイン問題集は、「ヒストリア日本史精選問題集」を使います。

672ページと圧巻の分厚さですが、その分解説が充実しています。

コツコツ解いて覚えて、サクサク9割正解を当面の目標として、後は残り時間と相談です。

レベル2プラスα:「日本史標準問題精講」

「ヒストリア日本史」サクサク9割正解が達成した時点で、まだ夏休み前であれば「日本史標準問題精講」までやってください。

既に8月に入っていたら過去問演習へ進んでください。

過去問は分厚い問題集みたいなもので、真面目に向き合えば相当の時間を要します。1回解いて終わり、のような使い方は厳禁です!

そのため、新規参考書を追加する期限を夏休みとします。

日本史探究レベル3:志望大学/学部別プラス教材

レベル3に入る前に、まずは志望校の過去問を解いてください。

レベル2までキチンと取り組んでいれば、それなりに戦えるようになっているはずです。

ただ、慶應や早稲田の場合はそれでも6割を切るかもしれません。そこで、過去問分析をした上で伸ばすべき単元の対策します。

英語で言うと、語彙、英文解釈、英作文の参考書を追加するイメージです。

【レベル3:志望大学/学部別プラス教材】

必ずしも正確ではありませんが、あえて慶應の各学部に当てはめると以下のイメージです。

レベル3:一問一答

レベル関係なく、使用者が特に多いのが一問一答です。

英単語帳のように気軽に使える一方、整序や正誤問題対策にはならないので、日本史の流れが頭に入った後に使うのを推奨しています。

オススメは歴史総合にも一応対応している金谷東進版ですが、レベル別で使いやすい石川ターゲット版でもOKです。

好みのもんだいなので、本屋で手に取って命を賭けれそうな方を選んで使い潰してください。迷ったら金谷東進版にしてください。

細かい知識が問われる慶應経済と法学部志望者が追加候補です。経済学部のみ受験の場合は近現代以降でOKです。

レベル3:史料問題対策

慶應をはじめ、多くの大学では日本史の史料問題が出題されます。そのため、史料対策用の教材を一冊は仕上げておくことをおすすめします。

▶︎参考:慶應文学部:日本史大問4~5史料問題の現代語訳

一問一答同様、史料対策も通史の理解がある程度固まってから始めるのが効果的です。最低限の対策としてオススメなのは、東進の史料問題集です。

日本史の偏差値が65以上ある、あるいは日本史が好きでたまらないという人には、土屋の日本史がオススメです。この教材では+αの問題集が付属しており、より深い対策が可能です。

どっちを使うか迷ったら東進の史料問題を使用してください。

慶應の全ての文系学部が候補に挙がりますが、ほぼ確実に出る文学部志望のみ使用してください。他学部は余裕があればでOKです。

レベル3:記述/論述対策

慶應大学文学部や経済学部では記述・論述問題が出題されます。さらに、2025年入試からは法学部でも200~300字の論述が出題されるようになりました。

最難関私大と国公立組しか主に使わないため、論述対策教材の選択肢は多くありません。

比較的短い論述が出る文学部と経済学部は「スタートアップ日本史論述問題集」がオススメです。

そこまで難しくはない50~120字論述を演習することで、最低限の必要十分な対策ができます。

一方、200字を超える論述が課される慶應法受験生は「"考える”日本史論述」を使用して下さい。

東京大学や一橋大学といった最難関国公立をメインとした参考書ですが、慶應法にもぴったりになりました。

終わりに

この記事では、新課程「歴史総合」「日本史探究」に対応した慶應日本史の最適な参考書ルートを、偏差値レベル別に詳細にご紹介しました。

このルートを参考に、計画的に学習を進めれば、慶應合格に必要な知識は身につきます。

しかし、

  • 「このルートを自分一人で継続できる自信がない…」
  • 「紹介された参考書を、自分の今のレベルに合わせてどう使えばいいか分からない」
  • 「慶應の学部ごとの対策について、もっと具体的なアドバイスが欲しい」
  • 「本当にこのやり方で、慶應合格レベルに到達できるのか不安だ」

そう感じているなら、ぜひGOKOにご相談ください。

弊塾では、この記事で解説した最新の受験情報と豊富な指導経験に基づき、現在の学力、志望学部、そして学習スタイルに合わせた「あなただけのオーダーメイド学習計画」を作成します。

計画倒れにならないよう、日々の進捗管理から、各参考書の効果的な使い方、慶應に特化した難しい問題へのアプローチまで、合格まで徹底的に伴走しサポートします。

「慶應に絶対に合格したい」というあなたの熱意を、効率的かつ確実な学習によって、現実のものにしましょう。

まずは、無料受験相談にお越しください。疑問や不安を解消し、慶應合格への具体的なロードマップを描いていきましょう。

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    GOKO編集室
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