慶應を目指すなら高校2年がリミット?!:受験学年に前に求められるレベルと勉強時間・順当合格スケジュール

慶應義塾大学は、日本のトップクラスの大学の一つであり、多くの学生が目指す憧れの場所です。しかし、慶應合格を目指すなら、高校2年生の段階で本格的な受験勉強を始めることが重要です。

「高校2年がリミット」というタイトルには、受験生にプレッシャーを与える側面があるかもしれません。しかしそうしてでも、専門家として正確に慶應受験の現状をお伝えし、「早期準備の大切さ」を伝えたいと思っています

「高校2年生が勝負を決める時期」

「教科書レベルの基礎固めて受験に備えよう」

などと、抽象的で役に立たないアドバイスで煙に巻くつもりはありません。

慶應義塾大学合格に向けて、なぜ高校2年が一つの目安となるのかの理由と、できるだけ具体的な戦略について解説します。

気合を入れて書いた結果、大変申し訳ありませんが1万字を超えてしまった。全て読むのも困難だと思いますので、先にここだけは伝えた2点をお伝えします。

【ここだけは伝えたい2点】

  • ゼロからスタートで高3から慶應は非常に厳しい、高校1~2年生から英語だけでも受験勉強を開始しよう
  • 慶應(か早稲田)目指す可能性が少しでもあるなら、高2までに英検準1級合格を具体的目標にしよう

この記事(またはGOKOのサイト全体)で伝えたいことは「1秒でも早く受験勉強を始めよう!」です。

高校3年生になって勉強に覚醒する受験生は多いですが、その多くが"全力で頑張った"にも関わらず現実の壁に阻まれてしまうことも事実です。

「高校3年生から頑張っても100%無理」とは決して言いません。実際に高校3年生から受験勉強を始めて合格した生徒もいます。

しかし、その内実は、都内の有名進学校の生徒だったり、地域No.1地方高校だったり、帰国子女だったり、何かしらワケありなケースが多いです。

なぜ高校3年生から頑張っても難しいのか?その根拠をデータから紐解いてみましょう。使用するのは、慶應合格高校ランキングと合格者の勉強時間です。

前半は耳が痛い話ですが、後半は具体的な受験戦略にです。不都合が事実が知りたくなければ、後半だけでも目を通してください!

なぜ、1秒でも早く受験勉強を始めなければいけないか?

慶應に合格する受験生のほとんどは、中学受験や高校受験でトップ校に合格した高校生だからです。

2024年慶應義塾大学合格高校ランキング

以下は、2024年に慶應に合格した受験生の出身校トップ30校です。30位の東海高校を除き、見事に関東圏の名門高校が並んでいます。

【2024年慶應義塾大学合格者高校Top30】

  • 開成 (東京) 184名
  • 日比谷 (東京)
  • 聖光学院 (神奈川)
  • 湘南 (神奈川)
  • 渋谷幕張 (千葉)
  • 浅野(神奈川)
  • 頌栄女子学院( 東京 )
  • 海城 (東京)
  • 横浜翠嵐 (神奈川)
  • 攻玉社(東京)
  • 栄東(埼玉)
  • 市川 (千葉)
  • 麻布(東京)
  • 千葉 (千葉)
  • 渋谷渋谷(東京)
  • 豊島岡女(東京)
  • 広尾学園 (東京)
  • 本郷 (東京)
  • 桐朋 (東京)
  • 芝 (東京)
  • 洗足学園 (神奈川)
  • 学芸大付 (東京)
  • 桜蔭(東京)
  • 浦和 (埼玉)
  • 女子学院 (東京)
  • 栄光学園 (神奈川)
  • 駒場東邦 (東京)
  • 西 (東京)
  • 桐光学園(神奈川)
  • 東海(愛知) 68名

*サンデー毎日2024年3月31日号のデータを参照

50位までは、いわゆる都市部の名門校が並び、そこから地方のトップ校がポツポツ現れます。

データ的には、早慶合格者の7~8割は関東の進学校出身です。

いわゆる"普通"の高校から慶應を目指すということは、彼ら"受験エリート”と達と伍(ご)していく気概を持つ必要があるのです。

毎日新聞2024/11/13「早慶の合格者、4人に3人が東京圏出身 私大でも受験格差拡大」

名門高校に勝つには先手必勝しかない

もしあなたが慶應義塾大学の合格者を多く輩出する名門高校に通っているなら、学内での順位を意識するだけでも合格の可能性を高められます。こうした常連校では、定期テストや模試のデータをもとに、「校内で◯位以内なら合格圏内」といった目安があるからです。

しかし、あなたが地方のしかもトップ校でない高校に通っている場合、すでに後手に回っています。名門高校に通っている高校生は、中学受験で、あるいは高校受験で、勉学に時間を捧げた学生達です。

そうなると、あなたが捧げられるのはスピードしかありません。既にある差を埋めるために、1秒でも早く受験勉強を始めるしかないのです。

今の自分は、過去の自分の選択結果

ここで一つ注意です。

現在名門校に通っていないからといって卑屈になったり、不貞腐れる必要はないということです。これはあくまで「データ上の話」に過ぎず、現在の遅れは今からの努力次第でいくらでも取り戻せます。現状は過去の自分の選択の結果に過ぎないと受け入れ、前を向いて進んでいきましょう。

最も良くないのは、今の自分の境遇を嘆き、その境遇を周りの人のせいにしてしまうことです。地頭、親ガチャ、才能など、自分以外に責任を転嫁しても状況は1ミリも変わりません。そうした他責思考の先に待っているのは、自分で人生を切り拓こうとせず、他人や環境に振り回されるだけの人生です。

その時間を英単語の暗記や勉強に充てた方が、間違いなく将来の選択肢は広がります。自分の人生は、自分の努力で切り開けます。そして、その努力を試し実感できる最初の大きなステージが、受験という場なのです。

塾に通うか独学するかは関係ありません。とにかく1秒でも早く受験勉強を始めてください。

それが、名門校に通っていないあなたにできる唯一の勝ち筋です。

では、慶應に合格するためにはどの程度勉強すればいいのでしょうか。その目安を探っていきましょう。

長年にわたり数多くの受験生を指導してきた経験から、慶應義塾大学に合格するために必要な勉強期間について、実際の「肌感覚」をもとにお伝えします。

もちろん、勉強期間は生徒の状況や基礎学力によって変わりますが、ここでは以下のような条件の生徒をモデルケースとして考えます。

【生徒モデルケース】

  • 高校レベル:毎年、東京大学合格者が0~1名、早慶合格者が1~3名程度
  • 学習歴:定期テスト前のみ勉強し、それ以外はほぼ勉強時間ゼロ
  • 校内順位:学年の中で真ん中からやや下
  • 得意科目:現代文だけは特に勉強しなくても校内上位30%に入る

現代文の力が非常に高いことから、いわゆる地地頭が良い「ポテンシャル型」と言えるタイプです。たとえば100人に1人のレベルのポテンシャルを持ちつつも、単純に勉強時間が不足しているだけと仮定します。

このぐらいの稀有なポテンシャルも持っている生徒であっても、それ以前の学習歴がほぼゼロの場合、慶應に合格するためには1年半程度、徹底的に勉強する期間が必要です。

一方、20人に1人ほどのポテンシャルである場合には、実感としては約2年間の勉強期間が目安です。ここで注目すべきは「学習歴がゼロの場合」という注釈です。

逆に言えば「1年半から2年間、本気で努力すれば、日本トップクラスの私立大学である慶應に合格できる可能性がある」とも言えます。スポーツや芸術など、他の分野でトップに立つことを考えれば、比較的短期間での到達が可能なのも受験の特徴でもあります。

先ほどお話しした「肌感覚」を裏付けるデータとして、東進が毎年行う受験生の学習時間調査は非常に参考になります。

以下は、早慶や旧帝一工神大(東京・京都・北海道・東北・名古屋・大阪・九州・東京工業・一橋・神戸大学)に合格した学生を対象とした、高校3年間の勉強時間に関するデータです。

例年、多少の変動はありますが、難関大学に現役合格した学生の高校3年間の総学習時間は4,000時間以上であり、高校3年生時点での1日あたりの勉強時間は6時間以上を維持しています。

慶應合格は勉強時間3000時間、東大合格は4500時間など様々な噂があります。単に勉強時間だけで合否が決まるわけではないものの、一定の指標になるのも事実です。

*トーシンタイムズ(2024年5月1日号)「東進独自検証 2024年合格発表直後アンケート 難関大現役合格者学校以外での勉強時間高3 1日平均6時間25分!」より

この調査結果が示すポイントは2つあります。

  1. 対象が難関大学合格者である
     つまり、実際に難関大学に合格した生徒たち、ペーパーテストが得意な生徒たちですら、膨大な時間を勉強に費やしているという事実です。
  2. 学校の授業以外の勉強時間である
     この4,000時間には学校の授業は含まれていません。難関大学に合格する生徒は真面目に授業に向き合う生徒が多いですが、それに加えて、膨大な自習時間を積み重ねているのです。

もちろん私立文系の場合は事情が異なります。国公立よりも受験科目が少なく、文系なら数学と理科を除くこともでき、勉強時間を大幅に短縮することができます。

それでも、ゼロから受験をする場合、3,500~4,000時間は見ておく必要があります。

以上のことを考慮すると、高校3年生から頑張っても難しい理由が見えてきます。

*トーシンタイムズ(2024年4月1日号)より

高3から1日6時間勉強しても間に合わない

ここで仮の話をしてみましょう。

定期テスト以外全く勉強してこなかったある高校3年生が、4月1日に受験勉強に覚醒します。授業も毎日集中し、放課後17~23時まで毎日6時間勉強したとします。

側から見ればよく頑張っている受験生です。

しかし、この生活を受験直前の2月まで約10ヶ月(300日)続けても、合計勉強時間は1,800時間にしかなりません。目標の3,500〜4,000時間にはまだ遠く及びません。

仮に高校1年生から毎日1時間勉強していたとしても、プラス700時間で合計2,500時間。依然として1,000〜1,500時間が不足しています。

高3の6時間勉強を変えずに合格するためには、高校1年生から日々3時間勉強するか、高校2年生から毎日6時間勉強する必要があります。

これを読んでいる高校1~2年生のあなた、毎日3~6時間の勉強をできていますか。

していなければ、その時点で危ないと思ってください。データが示しているのは高3から6時間勉強しても間に合わないという不都合な真実です。

では、現役生よりも勉強時間が確保できる浪人生の場合はどうでしょうか?

高卒生が1日10時間勉強しても間に合わない

同じように、ある浪人生が4月1日に受験勉強に目覚めたとします。

自習室に齧り付き、毎日10時間全力で勉強したとします。側から見れば非常によく頑張っている受験です。

しかし、この生活を10ヶ月続けても合計3,000時間。残念ながら、慶應合格に必要な3,500〜4,000時間には届きません

たとえば、慶應の文学部を受験する場合、ちょうど1年前の2月15日から10時間ずつ勉強を始めれば、なんとか必要時間に達する可能性はあるかもしれません(とはいえ、ほぼ休みなく毎日10時間を勉強を続けることは現実的には非常に厳しいでしょう)。

浪人で慶應に合格する生徒は現役時も本気

しかし絶望するはまだ早いです!ここに微かながら希望を見出すこともできるのです。

この浪人生活を頑張った高卒生は、現役時に少しでも学習を積み上げていたら合格の可能性が大いにあったという事実です。

浪人時に3,000時間で間に合わないと話をしましたが、この高卒生は、高校現役時に500~1,000時間以上勉強していれば理論上合格の可能性が大いにあったのです。

そして、実際に慶應に合格する浪人生の多くは、こうしたケースに当てはまります。

部活に全力で受験に本腰を入れたのが高校3年生の夏から、半年間「授業外で」毎日6時間の勉強を続ける(180日 × 6時間=1,080時間)も惜しくも不合格。浪人時代には心機一転して毎日10時間以上勉強し、合計3,000時間を達成することで、春には見事に慶應合格

これが、慶應に合格する浪人生に非常に多いパターンです。

現役だろうが浪人だろうが、結局慶應合格できるのかは、高校現役時の頑張りが左右するのです。

こうした話をすると、高校生からよくある質問が「今からでも間に合いますか?」という質問です。

答えは、受験生の学習歴に依ります。あなたが今までどれくらい勉強に費やしてきたかで変わります。いくら効率的な勉強突き詰めても、物理的に難しい部分もあります。

それよりも、この質問には2つの意味で問題が有ります。

自分の学力を客観的に把握していない

一つは、自分の学力を客観的に見れていないことです。言い換えると、合格までに必要な距離を自分が把握していないのです。

そのそもある程度学力がないと、過去問を解いても自分と入試との学力の差が見えてきません。学力ついてくると、入試問題と自分の差がよりハッキリと見えてきます。

合格する生徒達は、そこから逆算して「どうすれば間に合わせられるか」自ら考えて合格していくのです。

「間に合う」と言われて安心したい

もう一つの問題が、この質問の真の意図が「間に合う」と言われて安心したいことにある点です。

余程悪意のある指導者でなければ、「無理」とは言わず「難しいと思うが頑張れ!」と言ってくれるでしょう。生徒を確保したい塾なら「弊塾なら絶対大丈夫です!必ず合格できます!」などと、甘い言葉をかけるかもしれません。

いずれにしても、無意識に自分を勇気づける言葉を相手に期待しているのです。

では、「今からでは間に合いません」と言われたらどうするのでしょうか、志望校を諦めるのでしょうか?

もちろん戦略的撤退はあります。大学受験だけで人生が決まるわけでもありません。

しかし、そんなことはないでしょう。最初から諦めるつもりもなければ、この質問自体にあまり意味が有りません。

間に合うかどうか無下に悩む時間があれば、その時間を合格に向けての勉強時間に充ててください。自分なりに間に合う方法を考えたり、過去問を解いて分析した方が、合格のために有意義な時間になります。

仮に現役時に結果が出なかったとしも、その頑張りが志望校合格に繋がります。

ここまでの話をまとめます。

現役慶應合格を目指す高校1~2年生は、今すぐに受験勉強を始めてください。スタートは早ければ早いほど可能性があります。

もちろん、高校生活をどう使うかはあなたの自由です。部活や課外活動に精を出してもいいです。交友関係に時間を割くのも素晴らしいことです。

しかし、私大と言えども慶應は日本一の私大です。日本一にはそれなりのハードルがあることも心に留めておいてください。誰でもが手に入れれないからこそ、価値があるのも事実です。

この記事の対象ではありませんが、これを読んでいる高校3年生は、本気で慶應合格を目指すなら、変わらず勉強してください。

最初から諦める者に受験の神は微笑んでくれません。死なないので死ぬほど勉強してください。

  • 学校の先生や先輩など、身近に慶應出身生がいない。
  • 勉強は頑張っているけど、正しく頑張れているのか不安。

そんな受験生(や保護者の方)は以下のお問い合わせからご連絡ください。

プロの視点で、できるだけ誠実にコメントをさせていただきます。

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この記事を書いた慶應専門塾GOKOでは、一緒に慶應義塾大学を目指す生徒を募集をしています。

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慶應専門塾GOKO
塾長 吉中

初回ご面談は私が担当させていただきます。

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それでは次に、慶應合格のために必要な高校2年次のレベルや勉強法を紹介します。

ここから、英語や歴史(日本史・世界史)などで、慶應に合格するために目安となる学力レベルを紹介します。

注意して頂きたいのは、慶應に"順当"に合格するレベルです。

世間的では"逆転合格"の方が注目されやすいですが、逆転合格は珍しいから注目されるのです。当然ですが逆転合格は確率が低いから価値があるのです。決して最初から目指すべきモデルではありません

これを見ている高校2年生は、逆転合格などどケチなことを言わず、"順当"に慶應合格することを目指してください。

これを読んでいる時点で、その他大勢の高校生より受験意識が高いのは事実です。そのアドバンテージを最大限活かしてください。

以下を読めば、高2とはいえ、全く時間が足りないことに気がつけると思います。

今すぐ具体的な行動に移し、有利に受験を進めてください。

慶應義塾大学に合格するためには、高2までに受験基礎の学力を固めることが不可欠です。しかし、「しっかり勉強しましょう」では具体性に欠けます。

そこで、以下の3つの具体的な目標とし、現在の学力と距離を詰めていきましょう。

  • 高2模試で偏差値65以上
  • 高2までに英検準1級合格
  • 共通テスト同日模試で平均7割

上記全てを満たす必要があるわけでは有りません。満たしている要素が多ければ多いほど、合格可能性が高くなると捉えてください。

高2模試で偏差値65以上

1つ目の目標は高2模試で偏差値65以上です。

河合塾偏差値で慶應は65~70ですので、高2段階で合格圏内に入ることを目標とします。

注意しなければならないのは、高3になると偏差値が下がります。理由は2つあります。

1つは、高3になり模試を受験する高校生が単純に増えます。それまでは模試受験をしなかった進学校の生徒も入ってくるので、相対的に偏差値が下がります。

もう一つは、浪人生も同じ模試を受験するからです。すでに一通り受験勉強を終えてる浪人生の方が、特に春先の模試では好成績になりますので、結果として新高3生の成績が下がります。

偏差値はその性質上、高くなればなるほど上がりにくくなります。偏差値60以上の場合、1年間頑張って上がるのは5程度です。

高校2年生段階で偏差値65以上であれば、仮に高校3年生に入って相対的に成績が下がったとしても、再度合格圏内に持っていくことは十分可能です。

高2までに英検準1級合格

慶應の入試で特に重要なのが英語です。学部によっては英語の配点が2倍あります。

高2までに英検準1級に合格することで、慶應合格に向けて大きなアドバンテージになります。実際、2025年から始まる文学部の英検利用入試では、英検準1級を余裕で合格できるCESスコア2500が出願資格となっています。

もちろんリスニングや英作文の有無など、直接慶應と関係ない分野も有ります。しかし、漫然と英語を勉強するよりは、年3回の受験機会(S-CBT形式であればそれ以上)をペースメーカーにするのは良いモチベーションになります。

準2級から2級が3~6ヶ月、2級から準1級が6~9ヶ月必要と言われています。高2で準1級に合格するためにも、早めに英語の学習を始めましょう。

共通テスト同日模試で平均7割

毎年1月に行われる共通テスト同日模試も、目指すべき良い指標です。慶應を目指す場合は、平均7割程度を目標にしましょう。

そうは言っても、やはり最重要は英語です。具体的には、以下の配点を目標にしてください。

文系:英語80% / 国語70% / 歴史60%

理系:英語80% / 数学60% / 理科60%

やってみればわかりますが、英語80%を取るにはかなり高い学力が必要です。また、歴史で60%を取るためには通史を一通り終えている必要が有ります。

詳しくは後述しますが、この目標を達成するためにも早めに受験勉強に着手しましょう。

具体的な目標に触れたので、ここからはその目標を達成するための教科別参考書ルートを紹介します。

英語

すでに述べましたが、慶應は英語の配点が異常に高いです。英語の出来不出来が慶應の合否に直結しますので、最重要教科として特に力を入れて勉強する必要があります。

スタート地点によって取り組むべきレベルや教材は異なりますが、ここでは、ゼロから始めて高校2年生の共通テスト同日模試で80%、英検準1級合格のルートを紹介します。ご自身のレベルに合わせて適宜調整してください。

ゼロから始める慶應合格ルート

まず、高校1年の冬から以下のレベル1のルートに取り組んでください。期間は3~4ヶ月です。

中学レベルの積み残しを払拭し、高校基礎を固めます。ゼロから始める場合は、高1の間に終わらせてください。

>>>英語対策参考書ルートLevel1【偏差値40➡️50】

次に高校2年生の春から夏にかけて、レベル2のルートに取り組んでください。期間は5~6ヶ月です。

同学年のその他大勢から差をつけるフェーズです。高2の8~9月までに終わらせます。

>>>英語対策参考書ルートLevel2【偏差値50➡️60】

最後に高2の秋から冬にかけて、レベル3のルートに取り組んでください。こちらも期間は5~6ヶ月です。

ここまでやれば英語は得意科目なっており、共通テスト80%や英検準1級が十分射程圏内になっています。

>>>英語対策参考書ルートLevel3【偏差値60➡️65】

英語学習のポイント

  • 早めにスタートする:英語は学習が成績に反映されるまで最も時間のかかる科目です。何よりも優先して取り組んでください。
  • 語彙と文法:学習の初期は単語と文法に注力してください。

地歴(日本史探究・世界史探究)

文系受験生が選択することの多い日本史・世界史では、高2の間に通史を数周回して基礎を完成させることが理想です。学校の進度に合わせると到底終わらないので、自主的に通史を終わらせることがポイントです。

文系受験生であれば、地歴として日本史か世界史を選択することになります。(慶應は公民選択不可)

学校の教材でもいいですが、受験用の教材で言えば「時代と流れで覚える」シリーズを夏休みが終わるまでに1周してください。

1周目が一番大変ですが、復習すればするほど周回速度が早くなります。最終的には、早い人は1週間で1周、遅くとも1ヶ月で通史の復習ができるようになります。

高校2年生の間に「時代と流れで覚える」の9割は覚えることを目標にしてくください。その上で共通テストの過去問演習をすれば、同日模試で60%どころか70~80%も目指せます。

慶應の日本史ではさらに細かい知識が問われるので、高3からは、一つ上の問題集も取り入れつつ、史料問題、論述問題への対策も行なっていきます。

>>>日本史世界史の勉強法と参考書ルート

歴史学習のポイント

  • 通史の理解:学校の進捗に任せず、「時代と流れで覚える」シリーズを使用し、基礎知識を深く理解する。
  • 復習の周回速度を上げる:復習を重ねるごとにスピードを上げていく。共通テスト直前期の目標は1週間で1周。

国語・小論文

慶應にはいわゆる国語の試験はありません。現代文どころか、古文漢文もありません。

総合型入試の予定もなければ、小論文は高校3年生からでも大丈夫です。

そのため、高校2年生段階では、学校の勉強にしっかりついていき、小テストや定期テストで結果が出る程度に勉強しておけば、それがそのまま受験対策になります。

慶應だけに絞ってしまえば「学校の図書館で興味ある分野の本をで片っ端から読んで見聞を深める」が助言となります。

とはいえ、共通テストで70%取るのはそれなりに大変です。以下の記事を参考に学習を進めてください。

>>>慶應志望者のための国語(現代文/古文/漢文)オススメ参考書ルート

>>>慶應小論文の出題テーマ傾向と対策のための推薦図書

国語学習のポイント

  • 国語:学校の進捗をペースメーカーに、現代文や古典の基礎を固めておく。
  • 小論文:総合型受験をしないなら高校3年生からでもOK、興味ある本を大量に読んで見聞を広めよう。

ここまで少し厳しい話もありましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事を読んでいる高校生(あるいは保護者様)には、受験と言ってもまだ先のことで、慶應を受験するかどうかもわからない場合もあると思います。

部活や課外活動が忙しくて、受験まで考えが及ばないかもしれません。

そんな場合は、英語1教科に特化して勉強しておくのをオススメします。

慶應受験で重要だけであるだけでなく、英語外部試験の活用も広がり、以下の通り大学受験を有利に進めることができます。

【英検準1級合格(=CSEスコア2304以上)時の加点/得点換算例】

  • 早稲田大学 国際教養学部:14点加点
  • 上智大学:20点加点
  • 明治大学 全学部 英語4技能+3教科方式:満点換算
  • 立教大学:85~100%換算(CSEスコア2300で85% / 2450で満点)
  • 法政大学 グローバル教養学部:CSEスコア2350以上で175点換算(200点満点)

*その他、総合型選抜の英語要件もほとんどクリアできます。

受験科目全ては難しくても、英語1教科だけなら勉強を確保できるかもしれません。

慶應をはじめ、日本の大学入試では英語が最重要科目です。国際教養大学など、英語だけで入学できる大学も有ります。

TOEFLやIELTSで高得点が取れれば、海外大学進学の可能性すら生まれます。

弊塾GOKOでも、英検やTOEFLの英語外部試験に特化したコースもございます。

体験授業を受けてもらえばその良さが分かってもらえますので、ぜひ1度ご受講ください。

高校2年生は、慶應義塾大学合格に向けて、非常に重要な時期です。焦らず、計画的に学習を進めることが大切です。この記事で紹介した戦略を参考に、ぜひ合格を目指して頑張ってください。

やや煽ってしまいましたが、高校2年が絶対的なリミットではありません 3年生から本格的に受験勉強を始めて合格する人もいます。大切なのは、いつから始めたとしても、最後まであきらめずに努力することです。

この記事はあくまで一般的な情報であり、個人の状況によって最適な戦略は異なります ご自身の状況に合わせて、先生や塾の先生、先輩など、信頼できる人に相談することも大切です。

応援しています!

【この記事に関する質問や、より詳しい情報をご希望の場合は、下記よりお気軽にお尋ねください。】

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