【2017〜2026】慶應SFC環境情報学部の合格最低点推移|選択科目別の得点率を比較して見えてきた目標点は何割必要?
環境情報学部の合格最低点を、選択科目別に10年分並べました。
慶應義塾大学が公表している得点状況をもとに、4つの選択すべてを埋めています。
過去問を解いたあとに自分の点数と突き合わせて、合格までの距離を測る材料にしてください。SFCは教科が少ない分、目標得点の設計が他学部より効いてきます。
環境情報学部の入試科目
小論文が必須で、これに以下のいずれか1つを組み合わせます。
| 選択 | 配点 | 小論文 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 外国語 | 200 | 200 | 400 |
| 数学 | 200 | 200 | 400 |
| 外国語および数学 | 200 | 200 | 400 |
| 情報および数学 | 200 | 200 | 400 |
2024年度までは「情報」を単独で選択できました。2025年度入試から「情報および数学」という組み合わせに変わっています。
かつては、英語も数学も極端にいえば無勉強で合格する方法がありましたが、現在はなくなっています。
合格最低点の推移(2017〜2026年度)
慶應が2科目合計の最低点を発表する形式になったのが2017年度からです。ここから10年分を並べます。
全て400点満点中の得点です。
選択科目別の合格最低点
| 年度 | 外国語 | 数学 | 外国語&数学 | 情報&数学 | 幅 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | 266 | 265 | 271 | 268 | 6 |
| 2018 | 258 | 257 | 263 | 260 | 6 |
| 2019 | 263 | 250 | 277 | 274 | 27 |
| 2020 | 246 | 246 | 246 | 246 | 0 |
| 2021 | 248 | 254 | 267 | 238 | 29 |
| 2022 | 234 | 234 | 238 | 248 | 14 |
| 2023 | 246 | 246 | 246 | 246 | 0 |
| 2024 | 259 | 259 | 259 | 259 | 0 |
| 2025 | 250 | 250 | 250 | 250 | 0 |
| 2026 | 254 | 254 | 254 | 254 | 0 |
| 10年平均 | 252.4 | 251.5 | 257.1 | 254.3 | ー |
2024年度以前の「情報&数学」欄は、単独選択だった「情報」の数値です。
2023年度から、選択科目による差が消えました
右端の「幅」の列を見てください。2023年度以降、4年連続でゼロです。外国語で受けても数学で受けても情報で受けても、発表される合格最低点はまったく同じ数字になっています。
それ以前は違いました。2021年度は情報238点から外国語&数学267点まで29点の開き。2019年度も数学250点に対して外国語&数学277点で、27点の差がついています。
変化は公式資料の書きぶりにも表れています。2022年度までの得点状況には「合格最低点は、選択した試験科目によって異なっていますが」という注記がありました。2023年度以降、環境情報学部からこの一文が消えています。総合政策学部には今も残っているので、大学側も両学部の違いを認識したうえで書き分けています。
得点率で見る
10年分を得点率に直しました。
| 年度 | 外国語 | 数学 | 外国語&数学 | 情報&数学 |
|---|---|---|---|---|
| 2017 | 66.5% | 66.3% | 67.8% | 67.0% |
| 2018 | 64.5% | 64.3% | 65.8% | 65.0% |
| 2019 | 65.8% | 62.5% | 69.3% | 68.5% |
| 2020 | 61.5% | 61.5% | 61.5% | 61.5% |
| 2021 | 62.0% | 63.5% | 66.8% | 59.5% |
| 2022 | 58.5% | 58.5% | 59.5% | 62.0% |
| 2023 | 61.5% | 61.5% | 61.5% | 61.5% |
| 2024 | 64.8% | 64.8% | 64.8% | 64.8% |
| 2025 | 62.5% | 62.5% | 62.5% | 62.5% |
| 2026 | 63.5% | 63.5% | 63.5% | 63.5% |
| 10年平均 | 63.1% | 62.9% | 64.3% | 63.6% |
10年間の底が2022年度の58.5%、天井が2019年度の69.3%です。
直近4年(2023〜2026年度)は61.5%から64.8%の狭い帯に収まっています。目安としては62%から64%、点数にして250点前後を基準に考えています。
4つの選択の序列
10年平均で並べるとこうなります。
| 選択科目 | 10年平均 | 得点率 |
|---|---|---|
| 数学 | 251.5 | 62.9% |
| 外国語 | 252.4 | 63.1% |
| 情報および数学 | 254.3 | 63.6% |
| 外国語および数学 | 257.1 | 64.3% |
最も低い数学と最も高い外国語および数学の差は6点弱。総合政策の11点差と比べると、環境情報はもともと選択間の差が小さい入試でした。
総合政策学部との差は広がっている?
同じSFCでも、両学部の合格最低点には差があります。5年ごとに区切って比べてみました。
| 選択 | 期間 | 総合政策 | 環境情報 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 外国語 | 2017〜2021 | 259.0 | 256.2 | 2.8 |
| 外国語 | 2022〜2026 | 260.8 | 248.6 | 12.2 |
| 数学 | 2017〜2021 | 269.0 | 254.4 | 14.6 |
| 数学 | 2022〜2026 | 262.6 | 248.6 | 14.0 |
数学選択の差は10年間ずっと14点前後で安定しています。ところが外国語選択は、前半5年の2.8点差から後半5年の12.2点差へと4倍以上に開きました。
2017年度から2021年度にかけて、外国語で受けるなら両学部の合格ラインはほぼ同じだったのです。それが2022年度以降、環境情報の方が明らかに低くなりました。
そもそも問題が違うので単純比較はできませんが、例年総合政策の方が受験者数が多いことが影響しているかもしれません。
合格者平均点が教えてくれること
2015年度と2016年度は、慶應が科目別の"合格者"平均点を公表していました。先ほどまでは受験生全体だったので、その違いに注意してください。
今は出ていない貴重なデータですが、目標設定を考えるうえで今でも使えます。
| 年度 | 選択 | 選択科目 | 小論文 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 2015 | 外国語 | 127(63.5%) | 152(76.0%) | 279(69.8%) |
| 2016 | 外国語 | 140(70.0%) | 159(79.5%) | 299(74.8%) |
| 2015 | 外国語および数学 | 141(70.5%) | 149(74.5%) | 290(72.5%) |
| 2016 | 外国語および数学 | 103(51.5%) | 158(79.0%) | 261(65.3%) |
| 2016 | 情報 | 161(80.5%) | 148(74.0%) | 309(77.3%) |
この表で目を引くのは小論文です。5ケースすべてが74.0%から79.5%の間に収まっています。幅にして5.5ポイント。
一方、選択科目の列は51.5%から80.5%まで、かなりの開きがあります。
合格者の小論文の点数はほぼ同じところに集まり、選択科目の点数だけが大きくばらついています。
小論文は差がつかないとも、合格者の平均点が高いともいえます。SFCの象徴たる小論文ですが、言語化に苦手がある受験生は後述する対策を講じてください。
2016年度の外国語および数学(51.5%)、情報選択の合格者が情報で80.5%はあまり気にしないでください。前者は外国語ではなく数学の難易度による違いで、後者は「情報」が必須科目にもなっていなかった当時わざわざ選んでいた受験生は、そもそも相当に仕上がっています。
英語の目標は8割
合格最低点が62%から64%であることから、SFCは7割取れれば合格すると言われます。
確かに、2015~2016年の合格者平均点をみると70%台となっており、目標としては妥当に思えます。
これは半分正しくて、半分危ういと考えています。
7割では読み切れない理由
小論文が200点、外国語が200点の合計400点で、合格ラインが63%前後。単純計算なら両方6割強で届きます。
しかし小論文の得点は自分では読めません。SFCの小論文は形式が毎年大きく変わり、資料の量も設問の性質も安定しません。
そのため、GOKOでは確実に合格するために英語8割を推奨しています。
英語で160点を確保できれば、仮に小論文が受験生平均程度でも合格圏に届きます。英語は出題形式が安定していて、努力が点数に直結する科目です。
2教科しかない入試だからこそ、(逆転合格ではなく)順当合格勢は努力が報われる教科を伸ばしてください。
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2027年度からドイツ語・フランス語が廃止されます
2027年2月実施の一般選抜から、「外国語」および「外国語および数学」の出題範囲が英語のみになります。これまで選べたドイツ語とフランス語が、一般選抜からなくなります。総合政策学部と環境情報学部の両方が対象です。
慶應は2024年4月にこの予告を出しています。代わりにドイツ語・フランス語の能力は、2026年9月出願の夏秋AO入試以降で、総合型選抜における評価要素の一つとして扱われる方針です。
一般選抜でドイツ語やフランス語を武器にするルートはなくなってしまったので、該当する受験生は志望校戦略の組み直しが必要です。
参考データ
この記事の数値は、慶應義塾大学が公表している以下の資料に基づいています。
・2021年度〜2026年度 一般選抜 得点状況(慶應義塾大学 学部入学案内)
・慶應義塾大学ガイドブック(各年度)
・2027年度 総合政策学部・環境情報学部 一般選抜における一部科目変更について(2024年4月4日付)
SFC総合政策学部の合格最低点はこちらの記事にまとめています。
>>>【2017〜2026】慶應SFC総合政策学部の合格最低点推移
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