慶應文学部2024年英語:解答解説と全文和訳 / 機械仕掛けのトルコ人

2024年2月15日に行われた、慶應義塾大学文学部一般選抜の英語入試問題の解答と全訳を掲載しています。

ご参考のまでどうぞ。

慶應文学部2024:出題形式と傾向

例年通り、出題英文は一つ。分量も2,000字程度でした。

大きく変わったのは英作文の形式です。

例年は(慶應としては)簡単な和文英訳が出題されていましたが、2024年は自由英作文の形式で「あなたが習得したスキル」について書かせる問題でした。

2025年入試から英検利用が導入されますが、その伏線かのような出題で、英検対策がそのまま慶應文学部対策になります。

動揺した受験生もいたかもしれませんでしたが、本文と関連付ける必要もなく、落ち着いて取り組みたい問題でした。

文学部の英文というと古典的な英文が出題されるイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

2024年は2023年出版のエッセイ本からの出題

2023年も2021年出版の本から出題と、例年、最新の英文が採用されています。

慶應文学部2024:合格最低点と受験生平均点

2024年の入試結果は以下の通りです。

合格点最低点は203点で、単純な得点率にすると65.7%でした。

これは、概ね例年通りの結果です。

得点戦略としては、英語と歴史で7割(=175/250点)、小論文が他受験生並みでも合格できるラインを目指しましょう。

Screenshot

慶應文学部2024:出題英文 / 習熟のコツ - 新しい技術を学ぶにはどうすればいいか

  • 題名:The Real Work: On the Mystery of Mastery
  • 著者:Adam Gopnik(2023)/ アダム・ゴプニ(ッ)ク
  • 単語数:2,000語程度

アメリカの作家、アダム・ゴプニク氏の著書「The Real Work」から出題。

人がさまざまなスキルや知識を身につけ、「マスター(達人)」になる過程について探るエッセイ集です。多くの人を騙したチェスマシン「Turk」の話から始まりますが、展開されるのは「新しい技術を学ぶにはどうすればいいか」という王道の話です。

先の展開では、「Turk」の話から教訓を得て、著者自ら体当たりで挑戦を行います。

ゴプニクは、幅広い分野における「マスター」たちと交流し、彼らの習熟過程を分析しつつ、自身の経験も交えながら「習熟」の本質に迫っています。スキルの習得方法を単に論じるだけでなく、技術や知識がいかにして人間の生活やアイデンティティに深い意味を与えるかを考察しています。

このアイデンティティに関わるテーマは、慶應文学部2022年英語「The Tyranny of Convenience」でもそっくりそのままテーマになっています。頻出です。

以下が出典元の紹介文と、今回の出題にも関わる重要箇所です。

人気作家で『ニューヨーカー』誌のライターでもあるアダム・ゴプニック氏は、おそらく最も古くて根源的な問いである「私たちはどのように新しいスキルを習得するのか」について、独創的な探求に乗り出します。

ゴプニック氏は長年にわたって、アート、食、フランスなどについて鋭い洞察力を持つ評論家として、読者から愛されてきました。しかし最近、彼はある根源的な問題に執着するようになりました。それは、彼が執筆している人々が、ヌードを描くことやサワードゥブレッドを焼くことなど、常人離れしたスキルをどのように習得したのかということです。

『The Real Work』(マジシャンが偉業を成し遂げるための蓄積された技を指す言葉)の中で、ゴプニック氏は画家、ダンサー、ボクサー、さらには(自動車免許局の)運転教官など、様々な分野の達人に弟子入りし、中年後半になってから、自分が不得手だと思っていたことに挑戦します。

彼は、スキルを習得するというのは、物事を一つ一つ 体系的に分解し、積み上げていくプロセスであり、どの分野においても真の達人になるには、他人の心も理解することが必要なのだと気づきます。活気に満ちていて奥深い『The Real Work』は、そもそも私たちが絶え間なく自分を向上させようとする理由を、最終的に考察しています。

どんな分野であれ「真の習得には他人の心を理解することが必要」という件は、出題英文の最終段落でも少し示唆されています。

【問題文冒頭】

The power of the machine lay in how it urged people to project onto it powers that it never possessed, but that, by the act of sympathetic imagination, became possible, and, in a wonderful natural joke, eventually realized. Crediting the machine with more than it could do, the audience made the machine more credible. Who was inside the machine? You were.

機械の力は、人々が決して持ち得ない力をそこに投影させようという衝動をどのように生み出していたかにあった。そして、共感的な想像力によって、そのような力が可能になり、皮肉にも見事な自然の冗談として、最終的には実現されたのだ。機械ができないことを過大評価することで、観客は機械をより信頼できるものにした。機械の中は誰だ? あなただったのだ。

見た目の派手さや神秘性といった演出によって、観客は機械が優れたチェスを指していると "共感的な想像力" を働かせてしまう。

そして、観客が機械の実力以上のものを想像することで、機械の信頼性が高まってしまったという皮肉な結果を生む。つまり、機械の中にいるのは、観客の想像力そのものだった、ということです。

タイトル「The Real Work」の意味

タイトルの「The Real Work」を直訳すれば「本当の仕事」ですが、これはマジシャンが使う用語で、大きく2つの意味があります。

一つはマジックのタネ。観客が知り得ない、トリックや技術を指してReal(みんなが知らない"本当"の)と呼んでいます。

もう一つは、プロとしての姿勢。観客の前に出る前の準備、日頃の練習を指します。こうした、人目に触れない、真に大事な部分を指してReal("本物"のプロの)と捉えることもできます。

どちらかといえば、後者がタイトルにふさわしいでしょう。「The Real Work」とは、表面的な努力や成果とは異なる、内面的な意味での努力と成長を指しています。何かを深く学ぶ過程で求められるのは、知識を獲得するだけでなく、同時に自分の限界を理解し、謙虚さと共にその制約に向き合うことだと述べています。

ゴプニック曰く、「The Real Work」は人間を鍛え、自己認識を深め、より豊かな人生観を築く過程であると考えます。

ちなみに、出題箇所は第1章の冒頭でした。

機械仕掛けのトルコ人

"The Turk at Schoenbrunn, 1809" by antoni uniechowski

1~4段落で登頂するTurkに関して、著者が読んだ本はこちら。

この話をまとめると概ね以下の話になります。

1769年、ハンガリーの貴族、ヴォルフガング・フォン・ケンペレンは、機械化された自動チェスを発明し、その驚異的な性能でヨーロッパ中を驚かせました。彼の創造した「トルコ人」と名付けられた等身大の木製マネキンは、毛皮をあしらったローブとターバンで装飾され、キャビネットに収められてヨーロッパ各地を巡業し、ベンジャミン・フランクリンやナポレオン・ボナパルトなどの著名な対戦相手と戦いました。

ケンペレンは、疑う余地のない証拠を観衆に提供するために、キャビネットの扉を開け、内部には歯車やバネから成る複雑な構造を見せました。これにより、彼の発明が人工知能による意思決定を行う機械であることを観衆に納得させたのです。

しかしながら、「Mechanical Turk(機械仕掛けのトルコ人)」の内部には、巧妙に身を潜めたチェスの達人が操る手があることを観衆は知る由もありませんでした。

慶應文学部2024:解答例

あくまで速報ですので、間違い等に気がつかれた方は、ご一報ください。

1:C (名詞節を作る接続詞that)

2:強い印象にいったん支配されると、私たちはすぐに段階的な論理的思考を放棄してしまうということ。(46字)

3:ポーや、より抜け目のない他のタークの真相に迫った人たちを困らせたのは、手段の不格好さではなく、潜んでいたチェス・プレイヤーの非凡さだったように思える。

4:ア

5:d

6:どんなスポーツでも、最も偉大な監督とは、重要な役割を果たす新しい 「劣った」選手で良ければいつでも見つけることができる、と知っている人たちである。

7:平凡なチェスプレイヤーであっても、タークの中に入ると名人級の腕前に思えてしまう。つまり、人々がタークの中に見出しているのは、実際の打ち手ではなく、タークという演出に刺激された、見物客自身の期待や想像力そのものなのである。(110字)

B

I believe I am a master of playing the piano. I have been learning and practicing it for many years. Being able to play the piano well means a lot to me. It brings me joy and allows me to express myself through music. It also gives me a sense of accomplishment when I master a new piece or improve my skills. Overall, playing the piano is something I am passionate about and something I continuously strive to improve upon. (80 words)

I consider myself a master at drawing. I've dedicated a lot of time to practicing and refining my skills. Drawing allows me to express my creativity and imagination. It's like a form of communication for me, where I can convey ideas and emotions visually. Mastering this skill has given me a sense of satisfaction and confidence in my abilities. It's something I enjoy doing in my free time and I'm always eager to learn new techniques to improve my drawings even further.(82 words)

慶應文学部2024:各段落のおまかな意味

全体の大まかな流れを書いています。

第5段落で話の展開が変わり、教訓めいた話題へ変化します。

  • 行動を起こす前に疑ってみよう(自分がこれからしようとすることの前に、疑惑を払拭しておこう)。そのために、チェスマシンTurkをを例に考えてみる。
  • Turkの開発者ケンペレンは、機械仕掛けのチェスマシンを開発し、1770年ウィーンで観客に披露した。
  • その後Turkは世界中を巡り、1850年代に焼失するまで時の権力者やチェス名人とも対戦した。
  • もちろん実態はペテン…というより巧妙なマジックである。実際には人が入っていたのだ。
  • この出来事は、人の理性について多くの気づきをくれるので、非常に興味深い。
  • 常識的に考えれば、チャスマシンはあり得ないとわかるのだが、人間には一度思い込むと実態が見えなくなる傾向がある。
  • 人々がTurkに騙されたのは、実際はタネは泥臭いものであったとしても、そこにエレガントで即効性のある解答を求めたからだ。
  • 人は謎に対して、正しい解答ではなく、美しい解答を求める。しかし、その謎を解決するためには、不格好で醜く、独創的な方法が必要になるのだ。
  • 作家エドガー・アラン・ポーやそのTurk探偵たちは、その仕組みには気がついていただろうが、不可解な謎があった。あんなに強いチェスプレイヤーをどうやって用意したのかという問題だ。
  • その正体は、仕事に困っている一流ではないが強いチェスプレイヤーたちだった。ケンペルンはチェス喫茶に出かけて、強いがニ流のチェスプレイヤーを集めていた。
  • この方法は実に素晴らしく、発明に匹敵する発想である。この手法のおかげで、ケンペルンは差したる苦労もなくTurkの中の人を安全に確保することができた。
  • ケンペレンの凄さは、マシンを作った点ではない、熟練したチェスプレイヤーがあらゆる場所にいるのを理解していた点にある。
  • 私たちは、超一流を過大評価し、一流を過小評価してしまう。ケンペレンやメルツェルのように、その非対称性を把握している人は、そこから大きな利益を得ることができる。
  • 社会学者のハウイー・ベッカーの見解によれば、「創造性」について特徴的なのは、それが希少であることではなく、非常にありふれていることである。
  • 一握りの極みにいる人たちをそうたらしめているのは、彼ら自身の特異性にある。ボブディラン、ボビーフィッシャー、マイケルジャクソン、誰もが欠落を抱えている。(超一流と一流に、技術的な差はそこまでないという話)
  • Turkについてもう一つ重要なことは、Turkを取り巻く演出によって、中の人の力が上昇した点にある。Turkという物理的な箱がそうさせたのではなく、一連の演出を含む心理的“フレーム”がそうさせたのである。
  • Turkの出来事が教えてくれるのは、期待される役割を与えられた時、人は実力以上のパフォーマンスを発揮できるということだ。

慶應文学部2024:全文和訳

大意は以下の通りです。

第1段落:チェスマシン「ザ・ターク」

Doing begins by doubting. That's one of the great lessons we inherit from the scientific tradition. So before we start to do, let us start to doubt. And we can doubt by considering the case of one of the great doubt-provokers of the Enlightenment: the Turk.~

始めることは疑うことから始まります。これは私たちが科学の伝統から受け継いだ重要な教訓の一つです。ですから、何かを始める前に、まず疑うことから始めましょう。

そして、啓蒙時代の大きな疑問を引き起こした人物の一例として、ザ・タークを考えてみましょう。ご存じかもしれませんが、それは18世紀後半にヨーロッパを熱狂させた最初の大きなオートマトン(自動機械)で、チェスを指す機械でした。実際にはオートマトンではなく、チェスを指すこともできなかったのですが、その当時の人々に与えた影響は変わりませんでした。

他の多くの人々と同様、私は魔法と幻影の歴史の中で初めてそれについて読んだときからザ・タークに魅了されてきました。そして、トム・スタンダージの2002年の優れた横断的社会史『ザ・ターク』が、そのしばしば意図的に神秘化された歴史を明らかにしました。

語彙

  • automaton:自動人形、オートマトン。自ら動く機械や装置のこと。
  • inflamed:燃え立たせた、刺激した。情熱や興奮を引き起こすという意味。
  • Enlightenment:啓蒙時代。18世紀のヨーロッパで理性と科学を重視した思想・文化運動。
  • doubt-provoker:疑念の種まき手。疑いを生じさせる人やもの。
  • mystified:神秘化した。謎めいた、わかりにくいようにした。
  • clarified : 明確にする、解明する

第2段落:ケンペルンとオートマトン

The Turk first appeared in Vienna in 1770 as a chess-playing machine—a mechanical figure of a bearded man dressed in Turkish clothing, seated above a cabinet with a chessboard on top.~~

ザ・タークは1770年にウィーンでチェスを指す機械として初めて登場しました。それは、トルコの服を着たひげを生やした男性の機械的な人形で、チェス盤が置かれたキャビネットの上に座っていました。

その発明者であり最初の操作者は、ハンガリーの準貴族であり、科学者であり、技術者でもあったヴォルフガング・フォン・ケンペレンという人物で、彼は啓蒙時代の驚くべき人物の一人で、まるで8つの結婚式で踊りながらもリズムを崩さないかのようでした。

ケンペレンは観客を集め、キャビネットの扉を開けて、座っている人形の下にある内側の区画を満たす、見事に回転する時計仕掛けのメカニズムを見せました。それからキャビネットを閉じ、挑戦者にチェスを指すように招待しました。

そのオートマトン — 今で言うロボット — は対戦相手の手を見つめ、考え、そして自分の機械的な腕を持ち上げて、ぎこちないながらも確かな一手を指しました。その中に技が埋め込まれていました。コンピュータ、つまり生きた脳が、どうにかしてチェスを指すことを教えられたのです!

語彙

  • uasi-nobleman:準貴族。貴族のような身分や地位を持つが、正式な貴族ではない人。
  • ponder : 熟考する
  • clockwork mechanism:歯車機構。歯車やばねなどの部品で構成され、機械的な動きを生み出す装置。
  • automaton:自動人形、オートマトン。自ら動く機械や装置のこと。
  • stiff : ぎこちない、硬直した

第3段落:世界を巡ったザ・ターク

Before it was destroyed by fire in Philadelphia in the 1850s, the Turk toured Europe and America and played games with everyone from Benjamin Franklin to, by legend at least, Napoleon Bonaparte.~~

1850年代にフィラデルフィアで火災により破壊されるまで、ザ・タークはヨーロッパとアメリカを巡回し、ベンジャミン・フランクリンから、伝説によるとナポレオン・ボナパルトまで、あらゆる人と対戦しました。少なくとも、当時の最高のチェスマスターであるフィリドールと対戦したことは確かです。

ザ・タークは負けましたが、フィリドールはそれを倒すのに苦労したと認め、ケンペレンにとっては大成功の宣伝となりました。18世紀人々は、人工知能が到来したと信じていました。

語彙

  • hard-pressed:苦戦した、苦労した。困難な状況に置かれたことを意味する。
  • public relations triumph:広報上の勝利。宣伝や広報活動において成功したことを指す。

第4段落:真の技巧は見えない空間

Of course, the thing was a fraud, or rather, a trick-a clever magician's illusion. ~~

もちろん、その装置は詐欺、あるいはむしろ巧妙なマジシャンのトリックでした。下のキャビネットの中に、よく滑るキャスターが付いたスライド式のそりが取り付けられており、このシンプルな機械のおかげで、隠されたチェスプレーヤーが簡単に、しかも静かに、半ば座った体勢で内部に滑り込むことができました。これを可能にする点だけが唯一の真の巧妙さでした。つまり、あの時計仕掛けの機械が示唆していたよりも、キャビネットの中にはもっと広い隠れ場所があったのだです。

語彙

  • fraud:詐欺、不正。だまして人を欺く行為。
  • illusion:幻想、錯覚。実際とは異なるように見えること。
  • caster:キャスター、車輪。家具などを動かすために取り付けられる小さな車輪。
  • ingenuity:創意工夫、独創性。新しいアイデアを生み出す能力。
  • lubricated:潤滑された。滑りやすくするために油などを塗った状態。
  • semi-seated:半座位

第5段落:ザ・タークの逸話が教えてくれること

最も読みにくい段落の一つです。

復習の際は、ゆっくり構造を意識して読んでみましょう。

Now, the Turk fascinates me for several reasons, since it illuminates many odd and haunting holes in human reasoning and in our response to mastery.~~

さて、ザ・タークは私をいくつかの理由で魅了します。それは、人間の推論や私たちの「卓越性」への反応における、奇妙で忘れられない欠陥を多く明らかにするからです。

それは私たちに、「卓越性」とは、他の何よりもまず、一種のパフォーマンスであり、私たちが見ている達人の正体について、確信的であれそうでなかれ、私たちの推論に依存していることを、オスマン帝国の衣装をまといながら思い出させてくれます。

「,」が多くて読みにくいですが、文構造を整理すると以下の骨格になります。

It reminds us that mastery is a performance and one (that depends on our guesses about the identity of the master).

語彙

  • illuminates:照らす、明らかにする。ここでは、複雑な問題や概念をより理解しやすくするという意味合い。
  • haunting:心に残り続ける、忘れられない。
  • Ottoman garb:オスマン帝国風の衣装。トルコ人が着用していた伝統的な衣装。
  • mastery:熟練、卓越性。ある分野で高い能力を持っていること。
  • performance:パフォーマンス、演技。ここでは、人前で技を披露すること、あるいは、ある役割を演じること。

第6段落:感銘を受けると疑わなくなる

The first truth it embodied is that once impressed, we quickly leave the ladder of incremental reasoning behind.~~

ザ・タークが体現する最初の真理は、一度感心させられると、私たちはすぐに段階的な推論の梯子を降りてしまうということです。

トルコ人が本当にチェスをする機械だったためには、それはそのようなオートマトンの長い系列の最新作のものでなければならなかったと、観客や挑戦者は常識的に気が付くべきでした。チェスを指す機械的なトルコ人が存在するためには、その10年前にチェッカー(西囲碁)を指す機械的なギリシャ人が存在していなければならなかったのです。

確かに18世紀後半は、自動織機や機械仕掛けの鳥がプログラムされた通りに織ったり歌ったりする自動装置の大いなる時代でした(ただし、同じタペストリー作り、同じ歌を繰り返すだけですが)。

しかし、チェスを指すことが全く異なる種類の創造的な活動であるという現実は、今の私たちには明らかに思えても、当時の人々には不明瞭だったようです。

マーカー部分の説明問題が出されていますが、「段階的な推論の梯子」の言い換えが求められている問題です。

「いったん印象に強く支配されると、人はたちまち順序立てられた論理的思考を放り出していまうこと」などが解答例です。

語彙

  • incremental reasoning:段階的な推論。少しずつ積み重ねていく論理的な思考。
  • automaton:自動人形、オートマトン。自ら動く機械や装置のこと。
  • loom:織機。布を織るための機械。
  • tapestry:タペストリー。織物でできた壁掛けや装飾品。
  • obscure:不明瞭な、わかりにくい。

第7段落:人は美しい解答を求める

People were fooled because they were looking, as we always seem to do, for the elegant and instant solution to a problem, even when the cynical and ugly and incremental one is right.~~

人々は騙されました。というのも、私たちがいつもそうするように、問題に対する優雅で即時の解決策を探していたからです。たとえ、冷笑的で醜く、漸進的な解決策が正しいとしても。

コンピュータサイエンスの偉大な先人であるチャールズ・バベッジは、ザ・タークを見て、そこに手品のタネがあることは理解していました。しかし同時に彼は、正確にどのような要件があれば優雅な解決策を生み出せるのかと自問しました。もしチェスをプレイする機械を作ることができるとしたら、実際にどのような機械を作る必要があるのか?その機械にはどのような能力が必要なのか?

バベッジの「階差機関」、つまり最初のコンピューターは、彼が今私たちが人工知能と呼ぶ問題に対して、美しい解決策が存在することを信じたいという願望の一部から生まれたのです。たとえ、バベッジの目の前にあったザ・タークが人工知能ではなかったとしても。

ComputerHistoryMuseum(https://computerhistory.org/)より

語彙

  • fooled : 騙される
  • elegant:優雅な、洗練された
  • instantaneous:即時の、瞬間的な
  • cynical:冷笑的な、皮肉的な
  • incremental:漸進的な、増加的な

第8段落:正しい解答は無粋な解答

We always want not just the right solution to a mystery; we want a beautiful solution. And when we meet a mysterious thing, we are always inclined to believe that it must therefore conceal an inner beauty.~~

私たちは常に、謎に対する正しい解答ではなく、美しい解答を求めている。そして、神秘的なものに出会ったとき、私たちはいつも、それゆえに内なる美が隠されているに違いないと信じがちです。難攻不落の塔を見れば、その中にはお姫様がいるに違いないとすぐに思うのです。

宇宙の始まりや、意識とは何か、タイムトラベルが可能かなど、私たちにはまだ分からないことがたくさんあります。しかし、その曖昧さに対する解決策もまた、間違いなく不格好で醜く、崇高というよりは巧妙でしょう。

意識の問題を解決するには、いわば、滑るソリや隠れたチェスプレイヤーが必要になるでしょう。(=意識の謎を解き明かす鍵は、想像を超えた、どこか滑稽で巧妙な仕掛けにあるのかもしれません。)

語彙

  • elusive:捉えがたい、わかりにくい
  • inclined:~しがちである、傾向がある
  • impregnable:攻め破れない、堅固な
  • obscure:不明瞭な、曖昧な
  • clunky:不格好な、ぎこちない
  • ingenious:独創的な、創意に富んだ
  • sublime:卓越した、崇高な

第9段落:ターク探偵エドガー・アラン・ポー

But there is another aspect of the thing that haunts me too. Though some sought a beautiful solution when a cynical one was called for, plenty of people - Edgar Allan Poe, for instance, who wrote a long analytic piece on the machine~~

しかし、この話にはもう一つ、私を悩ませる側面があります。冷笑的な解決策が求められていた時に美しい解決策を探した人々もいましたが、一方で、多くの人々――例えば、エドガー・アラン・ポーは、ザ・タークがアメリカをツアーした際に長い分析記事を書き、それが彼の最初の重要な出版物のひとつとなった――は、ザ・タークが実際にはチェスプレイヤーを内部に隠した箱にすぎないことに気づいていました。

ポーや他の、より抜け目のないトルコ人形探偵たちを困惑させたのは、その解決策の醜さではなく、暗示されたチェスプレイヤーの特異性でした。どこでそんな小さなチェスの天才を見つけることができるのか、彼らは疑問に思いました。あるいは、操作員は悪魔的に訓練された子供を使っているのだろうか?たとえ大人のプレイヤーの考えを受け入れたとしても、それは誰なのか、その隠れた、不可解だが間違いなく優れたチェス名人は誰なのか?

語彙

  • haunts:悩ませる、つきまとう
  • cynical:冷笑的な、皮肉的な
  • analytic:分析的な
  • shrewder : より抜け目のない
  • stumped:困惑させる、行き詰らせる
  • singularity:特異性、唯一性、単独性
  • fiendishly:悪魔的に、極悪に、恐ろしく
  • inscrutable:理解しがたい、不可解な

本文で登場するエドガー・アラン・ポーであるが、史上初の推理小説と評される「モルグ街の殺人」を著し、江戸川乱歩のペンネームの元ネタとなった(そして江戸川コナンへ...)、米国人作家である。

参考までのポーが主人公として描かれる映画、「推理作家ポー 最期の5日間」の予告編を置いておきます。

第10段落:ザ・タークの真実

It turns out that the chess players who operated the Turk from inside were just… chess players, an ever-changing sequence of strong but not star players, who needed the gig badly enough to be willing to spend a week or a month working sessions inside its smoky innards.~~

実は、トルコ人を内部から操っていたチェスプレイヤーは...単なるチェスプレイヤーだったのだ。

常に交代する、強豪ではあるがスタープレイヤーではない、仕事が必要なチェスプレイヤーたちで、煙の充満したザ・タークの内部で、1週間あるいは1ヶ月間働くことを厭わなかった人々であった。

ケンペレン、そしてその後、自動人形を購入して修復し、アメリカに持ち込んだ興行師のマエルゼルは、どこにいてもチェスプレイヤーを見つけては雇っていました。

パリでザ・タークがフィリドールと対戦した際、ケペレンは、カフェ・ド・ラ・レジェンスなど、コーヒーハウスの生活が独自の市民社会として花開いた都市の主要なチェスカフェから、さまざまな強豪ではあるが二流のチェスプレイヤーを募集し雇いますた。

彼らの中には、驚くほど背の高いボンコート(Boncourt)、チェス作家のアレクサンドル(Alexandre)、そして現在では全く無名のチェスプレイヤーであるワイル(Weyle)が含まれていた。

語彙

  • automaton:自動人形、オートマトン(自動的に動く機械)
  • innards:内臓、内部(ここでは、トルコ人の内部)
  • gig:仕事、興行、一時的な仕事、アルバイト(ここでは、トルコ人を操る仕事)
  • recruited:採用した、募集した
  • a separate civil society:独自の市民社会
  • second-rank:二流の、第二位の

第11段落:ケンペレンの真に評価されるべき能力

For this was the most astonishing of Kempelen's insights, a sublime shortcut every bit as brilliant in its way as actually building a chess-playing machine. It was that, in the modern world, mastery was widely available.~~

これはケンペレンの洞察の中でも最も驚くべきものであり、実際にチェスをする機械を作るのと同じくらい素晴らしい、究極のショートカットでした。それは、現代世界において、卓越性が広く入手可能であるということです。

ザ・タークとしてプレイしたチェスマスターたちの名前は、当時も特に注目されるものではなく、現在も有名ではありません。彼らは学生や二流のプレイヤーであり、奴隷にされた小人や天才的な子供などではありませんでした。単に、ザ・タークの不快で馬鹿げた内部に入ることに耐えられるほどに仕事が必要な、強いチェスプレイヤーだったのです。

その役割を果たす人物は常に不足することはありませんでした。常に勝てるほどの実力があり、仕事が必要で、労働条件を気にしない人がいました。彼らは仕事を請け負い、機械の中に入り、報酬を受け取ります。ザ・タークがボストンやブルージュへの次の目的地へと移動すると、ケンペレンやマエルゼルは別のチェスクラブに行って、「閉所恐怖症でない人で、仕事が必要な人はいませんか?」と尋ねるのでした。

あるとき、発明品をアメリカに運ぶ船上で、マエルゼルはチェスを一度もプレイしたことのない若いフランス人少女を雇い、いくつかの終盤戦を教えました。チェスプレイヤーたちは、終盤戦は見た目ほど難しくないと言いいますが、それでも危険を伴う十分な難しさがありました。

*ブルージュ:ベルギーの都市

語彙

  • sublime:崇高な、素晴らしい、極めて優れた
  • shortcut:近道、捷径
  • enslaved:奴隷にされた、隷属させられた
  • absurdity:不合理、愚かさ
  • claustrophobic:閉所恐怖症の
  • endgame:チェス用語で、終盤戦のこと。
  • add a note of risk:直訳は「リスクのメモを加える」

第12段落:優秀な人間はどこにでもいる

Kempelen was a genius, certainly. But his genius didn't lay in programming a machine that was capable of playing chess.~~

ケンペレンは確かに天才でした。しかし、彼の才能は、チェスを指すことができる機械をプログラムすることにあったわけではありません。彼が優れていたのは、卓越性の遍在(=優れたチェスプレイヤーがどこにでもいること)を理解していたことにありました。

優秀さを追求する世界では、何百万人もの人々が競争の激しい都市に集まるため、卓越性(優秀な人)は驚くほど広く分布します。チェスクラブで2番目に優れたチェスプレイヤーは、あなたが想像するよりもはるかに優れたチェスプレイヤーなのです。

語彙

  • ubiquity:遍在性、どこにでもいること
  • excellence:卓越性、優れていること
  • surprisingly:驚くほど
  • well distributed:広く分布している

第13段落:過小評価の一流と過大評価の超一流

ここもじっくり精読する必要がある段落です。

途中で比較される「master」と「mastery」の違いですが、辞書的な意味では「mastery」はその熟練度や習熟状態を、「master」は熟練した人を指します。

  • Mastery: その技能や知識の高さや熟練度を示す状態や性質(名詞)
  • Master: 特定の技能や知識において非常に高いレベルに達した人(名詞)

しかし、前12段落から明らかなとおり、「master」はトップ中のトップ、「mastery」はmasterに準じる人々と読むことができます。以下のように考えると読みやすいです。

  • Mastery::一流、プロ、業界2番手、熟練者、
  • Master::超一流、トッププロ、業界トップ層、名人、達人

プロ野球選手とホームラン王、棋士と竜王、全国大会出場と全国制覇、難関大学と東京大学、アイドルグループメンバーとセンター、etc。

このような、素人からすると差があるように感じる(過大評価してしまう)が、逆に素人ではその具体的な違いに気がつかない(過小評価しています)部分について、「非対称」と言っています。

And therein lies what I think of now as the asymmetry of mastery: we overrate masters and underrate mastery.~~

そしてそこに、私が今考える「卓越性の非対称性」があります。つまり、私たちは達人(超一流)を過大評価し、熟練者(一流)を過小評価するのです。

ザ・タークの場合、最も単純な解決策が最も困難だったのは、観客がキャビネット内の空間を過小評価していたためだけでなく、チェスのプレイヤーがどれほど優れているかを過大評価していたためでもあります。

私たちは常に、「非常に上手」と「唯一無二に上手」の間の距離を過大評価します。私たちが嘆きながら笛を吹くあの下手なサッカー選手でさえ、私たちが生涯で出会うどんな人よりも優れたサッカー選手なのです。

「卓越性の非対称性」を理解している少数の者は、ケンペレンやマエルゼルのように、そこから大きな利益を得る傾向があります。どのスポーツでも最高のマネージャーは、常に新しく「劣った」選手を見つけて重要な役割を果たさせることができることを知っている人々です。

語彙

  • therein: その中に
  • asymmetry : 非対称性、均衡の崩れ
  • overrate : 過大評価する
  • underrate : 過小評価する
  • inept : 不器用な、無能な
  • whistle at : 笛を吹く(ここではブーイングで使う指笛と考える)
  • grasp : 理解する、把握する
  • profit greatly from : ~から大きな利益を得る

第14段落:日常の中の創造性

The sociologist Howie Becker tried to systematize this insight. The distinctive thing about "creativity," in his view, is not that it's rare but that it's so common, if often misidentified.~~

社会学者のハウィ・ベッカーは、この洞察を体系化しようとしました。彼によれば、「創造性」の際立った特徴は、それが稀であることではなく、誤認されることが多いほど一般的であるということです。

最も創造的と思われる職業(例えば、オーケストラでクラシック音楽を演奏すること)の中には、実際には最も慣習的で規則に縛られたものです。一方、一般的に創造的とはみなされない職業、例えば、(彼が執筆していた1950年代には)家庭で家族のために料理をする女性などは、新たな困難に直面し、真に創造的な解決策を見出します。

私の母の場合と同じく、技術そのものは難しくありません。それを認識し、組織化し、報いることが難しいことであり、しばしば言われなき偏見や、言うまでもなく、深く根付いた偏見や社会的抑圧の対象となります。そのような偏見や抑圧が、多くの才能ある、ひらめきに満ちた家庭料理人を「主婦」という地位に貶めたのです。

語彙

  • systematize :体系化する、組織化する
  • routinize:慣習化する、日常化する
  • rule-bound:規則に縛られた
  • predicament:窮状、困難な状況
  • haphazard :偶然の、計画性のない(本和訳では"でたらめな"のニュアンスを採用)
  • bigotry:偏見、頑固な偏狭さ

第15段落:超一流を唯一無二足らしめるもの

And what of the handful of true, undisputed masters? What makes them unique, I've come to think, is not so much virtuosity but instead some strange idiosyncratic vibration of his or her own.~~

では、真の、疑う余地のない達人(超一流)たちについてはどうだろうか。彼らを特別な存在にしているのは、卓越した技量というよりも、むしろ彼ら独自の奇妙で個性的な"振動"だと私は考えるようになりました。

我々が天才と呼ぶものは、ほとんどの場合、インスピレーションを受けた特異性であり、時にはインスピレーションを受けた愚かとさえ言えます。ボブ・ディランは最初、下手なミュージシャンまでしたが、その後1万時間(=あらゆるプロに求められる習熟時間)を練習に費やしました。しかし、彼は単なる上手なミュージシャンになりませんでした。彼はボブ・ディラン(=唯一無二のミュージシャン)になったのです。

そして、ボビー・フィッシャーやマイケル・ジャクソンの例が同時に思い出させるように、究極の境地に達した人の中には、まるで魂のための空間がカチカチと回る時計仕掛けに置き換えられたかのように、極度に不幸で空虚な人生を送る者もいる。おそらく、私たちの子供たちは、物事を習得しようとする中で、この真実を感じ取っているのかもしれません。

そして、ほんの一握りの真の、誰もが認める達人についてはどうでしょうか?彼らを特別な存在にしているのは、私が思うに、技術の卓越性というよりも、彼ら自身の奇妙な独自の「振動」なのです。

そして、究極の熟達を持つ者たちの中には、ボビー・フィッシャーやマイケル・ジャクソンが思い出させてくれるように、魂のための空間が回転する歯車に置き換えられたかのような、比類のない不幸を抱えた空虚な生活を送っている者もいることを言及するべきでしょう。おそらく、我々の子供たちは何かを習得しようと奮闘する中で、この真実を感じ取っているのかもしれません。

語彙

  • Handful of:一握りの
  • virtuosity:卓越した技量、名人芸
  • idiosyncratic:独特の、個性的な
  • vibration:振動、雰囲気(物理的な意味以外に、感覚や特質が他人に伝わることを指す)
  • inspired:インスピレーションを受けた、霊感を受けた
  • idiocy:愚かさ、馬鹿げた行為
  • conspire:共謀する、重なって〜する、同時に〜する
  • whirring clockwork:カチカチと回る時計仕掛け(比喩的に、機械的で感情のない状態を表す)
  • hollow:空虚な、中身のない、

ボビー・フィッシャーとマイケル・ジャクソンは、各業界のNo.1の例として登場します。

米国人に取っては誰もが知るレジェンドですが、日本の受験生にはもはや馴染みが薄いかもしれません。

何がどこで繋がるかわからないので、彼らを描いた映画の予告編を資料として掲載しておきます。1回だけでもみてください(本編ではなく予告編を)。

ボビー・フィッシャー
マイケル・ジャクソン

第16段落:凡人を達人にする人間の心理

But of all the reflections the Turk may inspire, still another is the most important. It was the orchestration of effects around the Turk that elevated the merely okay player to exceptional player. ~~

しかし、ザ・ダークが引き起こす様々な思索の中で、最も重要なものが別にある。それは、ザ・ダークの周囲に組み合わされた効果が、ただの普通のプレイヤーを卓越したプレイヤーへと引き上げたことだ。

それは、機械の時計仕掛けの正確さではなく、その総体としての効果 — つまり、自動人形自体ではなく、それを取り巻く雰囲気こそが、そのアイデアを機能させ、卓越しているという印象を与えたのだ。

ザ・ダークは、たとえ居心地が悪くともチェスプレイヤーがチェスを指すことができる物理的な枠組みだった。しかし同時に、それはまた一種の心理的な「枠組み」でもあり、中にいるチェスプレイヤーの力を増幅させる期待の包み込むようなものでもあった。

語彙

  • orchestration :調和のとれた配置、構成、計画
  • Specificity:特異性、具体性、他と区別されるための具体的な特徴
  • elevated :高める、引き上げる
  • totality:全体性、総体
  • envelope (エンベロープ): 包み込むもの、封筒。ここでは、期待感によって形成される心理的な環境を指す。

第17段落:

For the other thing that Kempelen understood is that once you put a very good chess player into a very impressive-looking and mysterious-looking piece of machinery, he or she becomes a great chess player.~~

ケンペレンが理解していたもう一つのことは、非常に優れたチェスプレイヤーを非常に印象的で神秘的に見える機械の中に入れると、そのプレイヤーは偉大なチェスプレイヤーになるということだ。

卓越性はは常にパフォーマンスの文脈の中で発揮される。機械の力は、人々がそれに実際には持っていない力を投影するように促す点にあった。共感的な想像力によってそれは可能になり、そして驚くべき自然のいたずらによって、最終的にそれを実現させた。

観客が機械にできる以上のことを信じ込むことで、機械はより信頼できるものになったのだ。機械の中にいたのは誰か?それはあなた自身だ。

語彙

  • impressive-looking:印象的な外観の
  • mysterious-looking:神秘的な外観の
  • excellence:卓越性、優れていること
  • context:文脈、状況
  • project onto:~に投影する
  • sympathetic imagination:共感的な想像力
  • credible:信用できる、信頼できる

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