慶應SFC(総合政策 / 環境情報)と併願可能!2科目受験できる関東オススメ私立大学
この記事では、慶應SFCを第1志望にしている受験生向けに、2教科受験できる併願先を紹介します。
SFCは数学受験もできますが、英語+数学で受験する場合はさらに選択肢が広がりますので、今回は除きます。また共通テスト利用(共通テストのみで合否が決まる形式)も非常に多岐に渡りますので除きます。
つまり、「英語+小論文」「英語+国語」の文系2教科で個別入試が受験できる大学です。
大学入試は年によって変化します。今回紹介するのは、あくまで一例です。興味を持った大学や学部が見つかったら、必ず公式から最新の情報を取得してください。
MARCH(マーチ)で2教科受験できる大学
まずは、MARCHの中で2教科できる大学・学部を紹介します。私大入試のメインである2月に受験できる大学です。
MARCHの中では青学、中央、法政の3大学が受験可能です。詳しくみていきましょう。
青山学院大学
最初に紹介するのが青学ですが、青学は入試形式が最も複雑な大学の一つです。
2教科で勝負できるのは以下の学部ですが、それぞれ細かく入試方式が異なります。
- 文学部(英米文B方式、日本文B方式)
- 教育人間学部(要共通テスト英語&国語)
- 国際政治経済学部(国際政治学部B方式・国際コミュニケーション学部B方式)
- 社会情報学部D方式(要共通テスト英語&国語)
- 地球社会共生学部(要共通テスト英語&国語)
- コミュニティ人間科学部
共通テストが必要な学部もありますが、共通テストの結果のみで判断される入試はなく、あくまで共通テストの結果が1~2科目の得点として利用されるだけです。
つまり、上記の学部はいずれも、共通テスト➕個別入試を受験する必要があります。
入試日程に関しては、後述する入試日程一覧をご覧ください。
国際政治経済学部では英語外部試験が必要だったりと、学部によって入試制度が大く異なります。興味ある学部の詳細は必ず公式の入試要項を確認して下さい。
中央大学
中央大学では、3学部で2教科受験ができます。
SFCと同じ総合政策学部もあり、SFCの併願先として昔から候補に選ばれてきた大学の一つです。
- 総合政策学部(配点:英語150点・現代文100点)
- 国際経営学部(配点:英語200点・現代文100点)
- 国際情報学部(配点:英語150点・現代文100点)
この他にも、英語外部試験利用方式もありますが、利用試験やスコア換算は学部によって異なります。
必ず最新の募集要項を参照するようにして下さい。
法政大学
法政大学では、全学部入試で英語と国語の2教科受験ができます。
さらに、文学部日本文学科以外の学部では現代文のみで受験できます。
下記図のパターン①を参照してください。
上記の画像にも書いてありますが、全国10都市で受験が可能です。
MARCH群は以上です。
次は成成明学獨國武で2科目受験できる大学を紹介します。
成成明学で2科目受験できる大学
次に、成成明学(成蹊大学・成城大学・明治学院大学)の中で2教科受験できる大学を紹介します。
成成明学の中では3大学とも2教科受験ができますが、以下の特徴があります。
- 成蹊大学:全学部入試(=募集枠が少ない)
- 成城大学:社会イノベーション学部以外は古文が必要
- 明治学院大学:2月入試は2教科受験不可、3月受験のみ
つまり、ストレートに学部個別試験で勝負するなら成城大学の社会イノベーション学部ということになります。
成蹊大学の全学部入試は、2教科受験自体そもそも募集枠が少ないので、それほど気にする必要はありません。
明治大学は3月入試のみなので、後述の「3月入試編」でまとめます。
それでは、各大学の詳細をみていきましょう。
成蹊大学
成蹊大学は理工学部を除き、文系の学部は全て英語と現代文の2教科で受験できます。
通称「E方式」で、3教科受験よりも偏差値は少し上がり57.5(河合塾)となっています。
配点は学部によって異なるので、その点注意して下さい。
英語の配点が最も高いのは経営学部。英語400点・現代文200点の配点です。
全校6会場で実施している(東京・埼玉・宮城・神奈川・静岡・福岡)ので、地方民にとっても受けやすい入試です。
赤本を探す時は「E方式」で探してください。
成城大学
成城大学で2教科受験できるのは、全学部入試、社会イノベーション学部、文芸学部の3つです。
- 全学部*
- 社会イノベーション学部
- 文芸学部*
社会イノベーション学部の国語は現代文のみで勝負できますが、全学部と文芸学部は古文が必要です。その点注意してください。
全学部入試(S方式)は東京の他に、札幌市・さいたま市、千葉市、横浜市、長野市、静岡市、福岡市でも受験可能です。
獨國武で2科目受験できる大学
獨國武(獨協大学・國學院大學・武蔵大学)では、全ての大学で2教科受験が可能です。
それぞれの詳細をみていきましょう。
獨協大学
「獨協の獨はドイツのド」でお馴染みの獨協大学。その名の通り語学に強い大学です。
それが理由か、獨協大学で2教科で個別入試があるのは外国語学部のみ。
翌日に行われる全学部入試であれば、外国語学部に加えて、国際教養、経済、法学部にも出願することができます。
国学院大学
正式表記は「國學院大學」。わざわざ旧字体で表記させるのが若干気になる大学です。
が、大都会渋谷駅から徒歩で通うことができ、"場所だけ考えればほぼ青学"とも言える大学です。
国学院で2教科受験できるのは、法学部と神道文化学部。
学部学科特色という、変則的な受験方式になるので注意してください。一応3教科受験しますが、そのうち上位2科目の得点を採用する方式です。
武蔵大学
最近評価が上がってきたのか、教育界隈でもたびたび話題に上がる武蔵大学。
経済、人文、社会、国際教養の4学部からなりますが、このうち国際教養を除く3学部を全学部入試にて2科目受験することができます。
詳細は下記のある通り。3教科の内2教科を選択で、国語は現代文だけで大丈夫です。
似た名称の「武蔵野大学」と間違えない様に注意してください。
成成明学獨國武群は以上です。
次は理系大学と女子大学で2科目受験できる大学を紹介します。
2科目受験できる理系大学と女子大学
2月受験の最後は、2教科受験できる理系大学と女子大学です。
それぞれ、東京都市大学と津田塾大学です。
東京都市大学(中期)
少し変わり種として、文系2教科受験が可能な理系大学の東京都市大学を紹介します。
東京都市大をSFCの併願先として推す塾は少ないと思いますが、ぜひ検討したい大学です。
都市大は東京理系4工大の一つで、就職に強いことでも有名です。
理系単科大学に文系科目で入れるのはかなり魅力的で、慶應SFCでも数学とプログラミングは入学後必修です。その意味でSFCと似た学びができる大学です。
さらに外国語試験利用ができ、当日は現代文のみ受験して帰ることも可能です。(英語も受験して高得点を採用することも可能)
得点換算は以下の通りです。利用できる人は積極的に利用していきましょう。
余談ですが、東京都市大学と名前の似ている東京都立大学が都内に存在します。
名前が似ていますが、前者は私立理系大学、後者は公立総合大学で全然違います。
間違えないようにご注意ください。
東京都市大学の前期以外の赤本はないため、前期の過去問で代用して下さい。
津田塾大学
最後に紹介するのが、名門女子大学の津田塾大学。
SFCと同じ、総合政策学部が英語と現代文で受験可能です。
配点は、英語150点、現代文100点の250点満点です。
2月は以上です。
次は、3月に2科目受験できる大学を紹介します。
3月に2科目受験できる私立大学
ここまでは2月の入試を紹介してきましたが、ここからは3月に入試があり、かつ2教科で受験できるオススメ大学を3つ紹介します。
明治学院大学
2月には受験できなかった明治学院大学ですが、3月入試では社会学部と法学部を2教科受験することができます。
科目は英語と小論文なので、SFCと同じ教科で受験が可能です。
明治学院のB日程の過去問は、大学に問い合わせれ(ネット上で登録すれ)ば閲覧することができます。
残念ながら赤本にB日程はありません。詳しい解説が必要な人はA日程を代用してください。
東京都市大学
2月受験でも紹介した、理系単科大学の東京都市大学も2科目3月受験ができます。
文系科目だけで理系大学に入学できる珍しい大学で、その後の将来を考慮しても個人的に推したい大学です。
東京都市大学の前期以外の赤本はないため、前期の過去問で代用して下さい。
東洋大学
日東駒専の一角を占める東洋大学も、2科目3月受験ができます。
募集枠こそ少ないですがほとんどの学部に出願することができます。
基本は英語と現代文ですが、文学部だけは英語と小論文で、SFCと同じ科目で受験が可能です。
全て書くと膨大になってしまいますので、細かい部分は最新の募集要項をご確認ください。
獨協大学
2月入試にも出てきた獨協大学も、全ての学部で2科目3月受験が可能です。
英語と現代文の配点は全て同じで、全学部を受験することができます。
獨協大学後期だけの過去問はないので、全体の過去問で代用して下さい。
国学院大学
下記の通りやや複雑ですが、文学部(外国語文化・哲)、神道文化学部、法学部、経済学部、観光まちづくり学部で2科目3月受験が可能です。
2科目一般受験ができる大学紹介は以上です。
ここからは、具体的な出願戦略、日程や併願数について考えていきます。
SFC併願できる2科目受験可能大学の日程一覧
ここまで紹介した大学・学部を、入試日程に当てはめて再度紹介します。
連日受験を避けたり、SFC受験の直前に入試がこない余裕のある日程を組むなど、入試戦略にご活用ください。
下記の日程を見てもらえばわかりますが、慶應SFCの受験は2月17日と18日で例年固定です。
そのため、2月1~9日の間に2~3校、10~16日の間に2~3校が併願日程の基準と考えています。
2月入試*最新の日程は必ずご自身で確認してください
2月1日:獨協大学(外国語)
2月2日:成城大学(全学部)・獨協大学(全学部)・武蔵大学(全学部)
2月3日:成蹊大学(全学部)
2月4日:成城大学(社会イノベーション)・国学院大学(法)
2月5日:法政大学(全学部)・成城大学(文芸)
2月7日:津田塾大学(総合政策)
2月8日:
2月9日:青山学院大学(社会情報)
2月10日:中央大学(国際経営)
2月11日:中央大学(国際情報)・青山学院大学(コミュニティ人間)
2月12日:
2月13日:青山学院大学(文学部日本文・教育人間学部)
2月14日:青山学院大学(文学部英米文)
2月15日:
2月16日:中央大学(総合政策)
2月17日:慶應義塾大学(総合政策)・青山学院大学(国際政治)
2月18日:慶應義塾大学(環境情報)・青山学院大学(地球社会共生)
2月19日:
2月20日:東京都市大学(中期2教科型)
3月入試
3月2日:明治学院大学(社会学部・法学部)
3月3日:獨協大学(後期2教科全学統一)
3月4日:東京都市大学(後期2教科型)
3月5日:東洋大学(後期日程)
慶應SFCの併願校は何校受験すべきか
慶應SFCを目指して勉強しても、最終的な学力は個人差があります。
ここでは、学力に応じてどこを何校受験すればいいか、オススメの併願モデルを提案します
SFCが実力相当校の場合
模試の判定を判断基準として用います。厳しめに判断するならSFCでB判定以上が出ている、甘めに判断するならC判定以上が出ている程度の学力です。
この場合、青学、中央、法政を滑り止めとして2~3学部受験し、それ以外の大学を1~2個安全校として受験してください。
SFCを2学部とも受験するとして、合計5~7校受験することになります。
SFCがチャレンジ校の場合
SFCの合格判定がD判定の場合、チャレンジ校として想定します。
中央大学を実力相当校として2~3学部受験し、それ以外の大学を滑り止めとして2~3大学受験してください。
SFCを2学部受験した場合、合計6~8校受験することになります。
SFCでE判定しか出ていない場合
SFCを目指して一生懸命勉強したが、思うような結果が出ていない場合のモデルです。
その他の大学の模試判定結果によって戦略が変わってくるので、一概に出願校を提案するのが難しくなります。いずれにせよ、2教科まで絞って結果が出ていない場合、相当チャレンジングな入試になります。
そうならないように、正しい方法で勉強する必要があります。
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