慶應SFC環境情報2025年英語:解答速報と問題解説 / 炭素回収と死者との会話
2025年2月18日に行われた、慶應義塾大学環境情報学部一般選抜の英語入試問題の解答を紹介します。
解答速報は順次更新していきますので、一部かけている解答や箇所がございます。
大問1:炭素回収は実用的か?

- 題名:炭素回収が気候変動に対する容易な解決策ではない理由
Why carbon capture is no easy solution to climate change - 著者:リア・ダグラス / Leah Douglas (2023)
- 語数:700語程度
世界4大通信社、ロイター通信の記事より出題。
二酸化炭素回収技術は、排出量を削減するための重要な手段として期待されていますが、コスト、実用規模、そして一般の不安など、多くの課題を抱えています。
【大問1英文冒頭】
Technologies that capture carbon dioxide emissions to keep them from the atmosphere are central to the climate strategies of many world governments as they seek to follow through on international commitments to decarbonize by mid-century. But they are also expensive, unproven, and can be hard to sell to a nervous public.
出題箇所からは削除されていますが、元記事では、国際エネルギー機関(IEA)が炭素回収技術を「幻想」とまで言い切ったと指摘しています。
Underscoring the current hurdles, the International Energy Agency (IEA) said in a November 23 report that the oil and gas industry is relying excessively on carbon capture to reduce emissions and called the approach "an illusion," sparking an angry response from OPEC which views the technology as a lifeline for future fossil fuel use.
現在の課題を浮き彫りにするように、国際エネルギー機関(IEA)は11月23日の報告書で、石油ガス業界が排出量削減のために炭素回収技術に過度に依存していると指摘し、その手法を「幻想」と断じた。この発言は、この技術を将来の化石燃料使用の生命線とみなすOPECの反発を招いた。
というわけで、全体的には炭素回収技術に厳しい論調の英文でした。

大問1:内容解説
専門的な話もでてくるので、ここで専門用語と現状の課題を整理しておきましょう。
二酸化炭素回収の形態
- CCS(Carbon Capture and Storage:炭素回収・貯留): 工業用煙突などの発生源からCO2を回収し、地下に永久貯蔵する。
- CCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage:炭素回収・利用・貯留): 回収したCO2を別の産業目的で利用した後、地下に貯蔵する。
- DAC(Direct Air Capture:直接空気回収): 大気中のCO2を回収する。
1番最後のDACとて日本で有名なのが「ひやっしー」でしょう。開発者の経緯もあり賛否はありますが、とっつきやすい名称でイメージもしやすいため紹介します。
DACの具体例が「ひやっしー」です。復習の際はそこを意識して読むと理解が進みます。

現状と課題
- 世界中で42の商業CCS/CCUSプロジェクトが稼働しているが、その貯蔵能力は世界の年間排出量のわずか0.13%に過ぎない。
- これらのプロジェクトの多くは、CO2を石油増産(EOR)に利用しており、環境保護の観点からは逆効果という批判もある。
- DACはさらに規模が小さく、年間1万メートルトンのCO2しか回収できない。
- コストが高く、CCSは1トンあたり15ドルから120ドル、DACは600ドルから1000ドルもかか る。
- 技術的な課題も多く、過去には大規模プロジェクトが機械的な問題で閉鎖された事例もある。
- 地質学的な制約もあり、最適な貯蔵場所は限らる。
- パイプライン建設など新たなインフラが必要となる場合もあり、地域住民の懸念も招きやすい。
大問1:解答
語彙は迷う箇所もありましたが、内容一致は素直な印象でした。
そのため、語彙6割、内容一致8割正解(推定合計36/50点)を目標合格ラインとします。
問題 | 解答 |
---|---|
31 | 2 |
32 | 2 |
33 | 2 |
34 | 3 |
35 | 3 |
問題 | 解答 |
---|---|
36 | 3 |
37 | 2 |
38 | 1 |
39 | 2 |
40 | 1 |
問題 | 解答 |
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41 | 4 |
42 | 2 |
43 | 2 |
44 | 4 |
45 | 3 |

大問1:解説
[41] Which of the following points about carbon capture technology is not mentioned in paragraph 1?
次のうち、炭素回収技術について段落1で言及されていない点はどれですか?
- its cost (そのコスト)
- uncertainty of reliability (信頼性の不確実性)
- people's trust (人々の信頼)
- opposition of authorities (当局の反対)
選択肢1「its cost (コスト)」は「expensive」で、選択肢2「uncertainty of reliability (信頼性の不確実性)」は「unproven (未実証)」で、選択肢3の「people's trust (人々の信頼)」はparagraph 1で「hard to sell to a nervous public (不安な一般の人々への売り込みが難しい)」と述べられているため、言及されています。
[42] What can we say about the existing CCS and CCUS projects from the information provided in paragraph 2?
段落2で提供されている情報から、既存のCCSおよびCCUSプロジェクトについて何と言えますか?
- The facilities that are currently in operation are sufficient to meet net-zero targets for now.
(現在稼働中の施設は、当面のネットゼロ目標を達成するのに十分です。) - These projects could remove a little over one-tenth of a percent of the carbon released yearly.
(これらのプロジェクトは、年間放出される炭素のわずか1/10パーセント強を除去できます。) - There are plans to increase the number of operating projects from 42 to 49 in the near future.
(近い将来、稼働プロジェクトの数を42から49に増やす計画があります。) - The Global CCS Institute denies that CCS and CCUS can solve the carbon problem.
(Global CCS Instituteは、CCSとCCUSが炭素問題を解決できるとは考えていません。)
選択肢2は本文の「That is about 0.13% of the world's roughly 37 billion metric tons of annual energy and industry emissions.(その割合は、世界の年間エネルギーおよび産業関連の二酸化炭素排出量およそ370億メートルトンのうち、わずか0.13%に過ぎません。)」という記述と一致します。
[43] What do supporters of using captured carbon for EOR cite as one of its benefits?
(EORのために回収された炭素を使用することの支持者は、その利点の一つとして何を挙げていますか?)
- It provides a cheap and renewable energy source.
(安価で再生可能なエネルギー源を提供します。) - It softens the environmental impact of oil.
(石油の環境への影響を和らげます。) - It could dramatically increase oil's profitability.
(石油の収益性を劇的に高める可能性があります。) - It is already practiced in many other countries.
(すでに多くの国で実施されています。)
選択肢2は本文の「Drillers say EOR can make petroleum more climate-friendly(石油掘削業者は、EOR=石油増進回収によって石油をより環境に優しくすることができると言っています。)」という記述と一致します。
[44] What can be stated about CCS relative to DAC?
(DACと比較して、CCSについて何が言えますか?)
- CCS is less expensive, but DAC removes more carbon emissions.
(CCSは安価ですが、DACはより多くの炭素排出量を削減します。) - Planned CCS projects outnumber planned DAC projects 3-to-1.
(計画中のCCSプロジェクトは、計画中のDACプロジェクトよりも3対1で数が多いです。) - CCS enjoys greater support from developers than DAC.
(CCSはDACよりも開発者からの支持を得ています。) - CCS is significantly more economical to implement as of now.
(CCSは現時点ではDACよりも実装において大幅に経済的です。)
選択肢4は本文の「CCS costs range from $15 to $120 per metric ton of captured carbon... DAC projects are even more expensive, between $600 and $1,000 per metric ton(CCSのコストは、回収された炭素1メトリックトンあたり15ドルから120ドルの範囲です… DACプロジェクトはさらに高価で、600ドルから1,000ドル/メトリックトンです。)」という記述と一致します。
[45] What would be the most appropriate title for the entire passage?
(最も適切なタイトルは何ですか?)
- How carbon capture will be the next big tool for attaining SDGs
(炭素回収はSDGs達成のための次の大きなツールになるでしょうか?) - The history of carbon capture: global perspectives and insights
(炭素回収の歴史:世界的な視点と洞察) - Why carbon capture is no easy solution to climate change
(なぜ炭素回収は気候変動に対する簡単な解決策ではないのか) - Capturing record profits: the EOR and CCUS revolution
(記録的な利益を獲得:EORとCCUS革命)
大問2:死者と話す技術

- 題名:AIを使って死者と話す
Using A.I. to Talk to the Dead - 著者:レベッカ・カルバーリョ / Rebecca Carballo (2023)
- 語数:900語程度
亡くなった愛する人とのコミュニケーションにAI技術を利用する人々について取り上げています。
実際にどんなものかイメージしづらいと思うので、英文中にも登場するStoryFileを紹介する動画がこちらです。
大問2:解答
問題 | 解答 |
---|---|
46 | 2 |
47 | 3 |
48 | 1 |
49 | 2 |
50 | 1 |
問題 | 解答 |
---|---|
51 | 2 |
52 | 1 |
53 | 1 |
54 | 1 |
55 | 2 |
問題 | 解答 |
---|---|
56 | 3 |
57 | 3 |
58 | 3 |
59 | 4 |
60 | 2 |
大問2:解説
[56] 以下のうち、第1段落に述べられていないものはどれですか?
答え: 3. AI技術を使って死者と話すことは、ほとんどの利用者を不安にさせる。
解説: 第1段落では、AIを使って死者と対話するという概念が紹介され、ドクター・オニーの体験が語られています。倫理的な問題や不安についても触れられていますが、「ほとんどの利用者」が不安を感じているとは述べられていません。
[57] 第2段落の情報に基づくと、以下のうちどれが言えますか?
答え: 3. HereAfter AIとStoryFileは、死んだ愛する人との対話に対する人々の願望を反映している。
解説: 第2段落では、エジソンの「スピリットフォン」を例に挙げ、テクノロジーを使って死者と交信しようとする歴史が紹介されています。その後、HereAfter AIとStoryFileが登場し、これらが人々の願望を具現化したものであることが示唆されています。
[58] 第3段落と第4段落の機能は何ですか?
答え: 3. 両方とも、追悼プロセスの一部としてAIを使用することに対する賛否両論の反応を示している。
解説: 第3段落では、エド・アズナーの息子がStoryFileを有意義だと感じた肯定的な反応が紹介されています。しかし、第4段落では、リン・ニエトがStoryFileを見るのがつらいと感じたことが述べられており、否定的な反応が示されています。
[59] 著者は、追悼プロセスの一部としてAIを使用することに、最もどのようなことを期待していると思われますか?
答え: 4. 人々が死という現実とどのように向き合っているのかについての認識を高めること。
解説: 著者は、AIを追悼に利用することに対する様々な視点を紹介しており、死という複雑なテーマに対する人々の感情や倫理的な考察を探求することに関心があることを示唆しています。
[60] 第6段落の最後の文「あなたは彼らが残したものを再訪しているのだ」は、どのように解釈するのが最適ですか?
答え: 2. HereAfter AIとStoryFileは、誰かの人生の物語の事実を共有するのに役立つ。
解説: この文は、これらのAIツールが故人の人生や経験を記憶し、振り返るための手段であることを強調しています。故人との実際のコミュニケーションを代替するものではなく、あくまで彼らが残したものを追体験するものであることを示しています。
大問3:日本の都市に学ぶ

- 題名:日本の都市に学ぶ- 都市デザインにおける西洋と東洋の出会い
Learning from the Japanese City - 著者:バリー・シェルトン / Barrie Shelton (1990)
- 語数:1,300語程度
シドニー大学の名誉准教授バリー・シェルトン氏の著書から出題。
現代文かと思うような東西文化の比較論でしたが、日本でも翻訳されて出版されています。
やたらと日本アゲな内容ですが、なんとこのバリー氏、2016年に福岡県に奥様と移住していたみたいです!
バリーさん:もう一つ、日本の中でも福岡がよかったのはアジアに近いから。私はシドニー大学の名誉教授を続けていて、近年は中国や香港などアジアの大学で授業をする機会も多くあります。福岡には国際空港があり、アジア各地への路線も充実しているのでとても便利です。授業だけでなく執筆もしているので、静かでありながら刺激を受ける場所を探していて、そういう点でも柳川は条件に合致しました。
福岡県 移住・定住ポータルサイト(https://ijuu-teijuu.pref.fukuoka.lg.jp/interviews/vol_73.html)2020年のインタビュー記事より
日本文化への深い理解と愛情が感じられるインタビューでした。
大問3:解答
問題 | 解答 |
---|---|
61 | 3 |
62 | 1 |
63 | 3 |
64 | 2 |
65 | 2 |
66 | 1 |
67 | 3 |
68 | 2 |
69 | 1 |
70 | 2 |
問題 | 解答 |
---|---|
71 | 3 |
72 | 3 |
73 | 2 |
74 | 1 |
75 | 2 |
76 | 1 |
77 | 3 |
78 | 3 |
79 | 2 |
80 | 1 |
問題 | 解答 |
---|---|
81 | 1 |
82 | 2 |
83 | 4 |
84 | 3 |
85 | 3 |
86 | 4 |
87 | 3 |
88 | 2 |
89 | 3 |
90 | 1 |

大問3:解説
[61] 3. darker
- 「神が田舎を作り、人間が都市を作った」という対比があり、田舎は純粋で、都市は人間の「暗い」側面によって汚れているとされています。
[62] 1. influential
- ル・コルビュジエ、ハワード、ライトは、都市計画において非常に重要な人物であり、彼らの思想は広範囲に影響を与えました。
[63] 3. equivalent
- ポール・ウェイリーは、日本語には「都市」と「田舎」を明確に区別する同等の言葉がないと述べています。
[64] 2. affection
- 日本人は、都市に住んでいても、故郷に対して何らかのつながりや愛情を持っているとされています。
[65] 2. subdued
- 谷崎潤一郎は、西洋の技術が日本の「控えめな」美学に与える影響について述べています。「subdued」は、控えめな、落ち着いたという意味。
[66] 1. irrespective
- 谷崎潤一郎は、場所に関係なく、特定の美的品質の喪失を嘆いています。「irrespective」は、~に関係なく、という意味。
[67] 3. as
- 「as」は、~のように、~として、という意味で、ここでは、日本の庭園が遠くの景色を「借景」として取り込む様子を説明しています。訳は「山はすぐ近くの通りや都市からは遠く離れていたが」。
[68] 2. 'borrowed'
- 日本の庭園では、遠くの景色を「借景」として取り込むことがよくあります。「rent」も借りるですが、は金銭を払って借りるの意味です。訳は「日本の庭園が周囲の塀や生垣の外側にある景色を(時には遠くの景色さえも)『借景』として取り入れたように、視覚的な手法で都市の中に組み込まれた。」
[70] 2. organic
- メタボリストグループの都市のアイデアは、「有機的」なモデルでした。「organic」は、有機的な、生物のようなという意味で、都市を生命体として捉えるメタボリストの思想を表すのに適しています。なおここでのメタボリズムはダイエットの話ではなく「有機的に成長する都市や建築」の意味です。
- 「emotional」や「indifferent」は、文脈に合いません。
[71] 3. standing
- 丹下健三、黒川紀章、磯崎新は、国際的に「名声のある」建築家になりました。「standing」は、名声、地位という意味で、これらの建築家の国際的な評価を表すのに適しています。
- 「running」や「sitting」は、文脈に合いません。
[72] 3. analogy
- メタボリストグループの自然との関係は、自然の「類推」によるものでした。
[73] 2. distinct
- 西洋では、「都市」が「公共」と「私的」という二つの明確に区別された領域に分けられるという文脈です。
[74] 1. encompasses
- 公共領域は、コミュニティ全体がアクセスでき、責任を負う場所を「包含する」とされています。「encompasses」は、包含する、取り囲むという意味。
[75] 2. individualistic
- 画家は一般的に日常的な公の注目から離れて作品を制作するため、建築家よりも「個性的」で気ままな傾向があることが受け入れられていると解釈できます。
[76] 1. demands
- 公共機関は、公共の利益のために、私的開発に対してかなりの「要求」をすることがあります。
[77] 3. Therefore
- 日本には「公共」に相当する言葉がなかったため、”それゆえに”外来語として「パブリック」を輸入したという文脈です。
[78] 3. positive
- 「ソト」は、「ウチ」という「肯定的な」概念が識別された後に残るものを指すとされています。該当分の和訳は「実際には、それは肯定的なものが特定された後に残ったものを指します。」
[79] 2. correlate
- この解釈は、空間の性質に関する他の観察と「関連する」ように思われる。

[81] Which of the following best summarizes this entire article?
(この記事全体を最もよく要約しているものはどれですか?)
- The author contrasts the way Japan and the West define city/country and public/private.
(著者は日本と西洋における都市/田舎と公共/私的の定義の仕方を対比している。) - The author's whole argument is about the economic gap between Japan and the West.
(著者の主張全体は、日本と西洋の経済格差についてである。) - The author shows a clear preference towards Japanese architectural spaces.
(著者は日本の建築空間に対して明確な好意を示している。) - The author is nostalgic about the old-days in Japan and criticizes modern Japan.
(著者は日本の古き良き時代を懐かしみ、現代日本を批判している。)
解答: 1 解説: この記事は、日本と西洋の都市と田舎、公共と私的の概念の違いを対比しています。経済格差、特定の建築空間への好み、または現代日本への批判が主なテーマではありません。
[82] In paragraph 1, Modernists in the West perceived the existing 'city' as
(第1段落で、西洋のモダニストは既存の「都市」をどのように認識していたか?)
- an ideal and lively environment.
(理想的で活気のある環境。) - a bad place with bad form.
(悪い形態の悪い場所。) - a natural space surrounded by gardens.
(庭園に囲まれた自然な空間。) - a polluted and uninhabitable zone.
(汚染された居住不可能な地域。)
解答: 2 解説: 第1段落では、モダニストが既存の都市を「悪」とみなし、新しい都市形態を提案していたと述べられています。
[83] Which of the following is not suggested as an implication of the term 'furusato' for Japanese people in paragraph 2? (第2段落で、日本人にとって「ふるさと」という言葉が意味するものとして示唆されていないものはどれですか?)
- A positive notion of a non-urban environment
(非都市環境の肯定的な概念。) - A favorable concept of personal home place
(個人的な故郷の好意的な概念。) - A personal connection to domestic setting
(家庭環境への個人的なつながり。) - A place that is different from the city in terms of scale
(規模の点で都市とは異なる場所。)
解答: 4 解説: 「ふるさと」は、個人的な故郷や家庭環境へのつながりを意味しますが、規模の点で都市と異なる場所であることは直接的に示唆されていません。
[84] What is the author's purpose in mentioning Tanizaki's comments?
(谷崎潤一郎のコメントを著者が言及する目的は何ですか?)
- To show how Japanese cities are endlessly spreading out into rural areas
(日本の都市が農村地域に際限なく広がっていることを示すため。) - To demonstrate that he was worried about the influence of the West
(彼が西洋の影響を心配していたことを示すため。) - To emphasize that he cared about aesthetics regardless of the difference of city and country
(彼が都市と田舎の違いに関係なく美学を大切にしていたことを強調するため。) - To stress the excessively bright features of traditional Japanese aesthetics
(伝統的な日本の美学の過度に明るい特徴を強調するため。)
解答: 3 解説: 谷崎潤一郎のコメントは、彼が場所に関係なく美学を大切にしていたことを示すために言及されています。
[85] Which of the following best captures the meaning of the 'bonsai' reference in paragraph 3?
(第3段落の「盆栽」の言及の意味を最もよく捉えているものはどれですか?)
- A small tree reflecting the eternity of nature
(自然の永遠性を反映する小さな木。) - An artificial arrangement of natural material
(自然素材の人工的な配置。) - A captured and miniature rural landscape in the city
(都市に捉えられたミニチュアの田園風景。) - A reflection of rural nature in a spiritual way
(精神的な方法で田園の自然を反映したもの。)
解答: 3 解説: 盆栽は、都市にミニチュアの田園風景を表現する例として言及されています。
[86] Which of the following best reflects the concept of 'city' in Japan as described in paragraphs 2-4?
(第2~4段落で説明されている日本の「都市」の概念を最もよく反映しているものはどれですか?)
- 'City' represents a clear contrast to 'country' in both Japanese and Western cultures.
(「都市」は日本と西洋の両方の文化において「田舎」と明確な対比を表す。) - Japanese cities are recognized as symbols of a connection to those of the West.
(日本の都市は西洋の都市とのつながりの象徴として認識されている。) - In Japan, it will be preferable to replace existing cities with new developments in the future.
(日本では、将来的に既存の都市を新しい開発で置き換えることが望ましい。) - The notion of 'city' in Japan is not opposed to 'country' but is viewed as an extension of it.
(日本の「都市」の概念は「田舎」と対立するものではなく、その延長として見なされる。)
解答: 4 解説: 日本の都市の概念は、田舎と対立するものではなく、その延長として捉えられていると説明されています。
[87] What does 'public' mean in the context of the West in paragraph 5?
(第5段落において、西洋の文脈での「public」とは何を意味しますか?)
- A contrast to private in the sense of ownership
(所有権の点でプライベートとの対比) - Open and accessible to everybody who owns the land
(土地を所有するすべての人に開かれ、アクセス可能) - Accessible and open to the community responsible for it
(責任を負うコミュニティにアクセス可能で開かれている) - The opposite of 'private' implying no individual responsibility
(個人の責任を意味しない'プライベート'の反対)
解答: 3 解説: 第5段落では、西洋における「public」は、コミュニティ全体がアクセスでき、責任を負う場所を指すと説明されています。
[88] Which of the following best summarizes paragraph 6?
(次のうち、第6段落を最もよく要約しているものはどれですか?)
- Painters are narcissistic about their works.
(画家は自分の作品について自己陶酔的である。) - Architecture draws public attention and has influences on public places.
(建築は公衆の注目を集め、公共の場所に影響を与える。) - Public authorities are responsible for privately owned development.
(公共機関は私有の開発に対して責任がある。) - Architecture is recognized as the most public of the visual arts despite public attention.
(建築は公衆の注目にもかかわらず、視覚芸術の中で最も公共的なものとして認識されている。)
解答: 2 解説: 第6段落では、建築が公共の場所に影響を与えるため、公共機関が私的開発に規制をかけることがあると説明されています。
[89] What is the main message that the author conveys in paragraph 7?
(著者が第7段落で伝えている主なメッセージは何ですか?)
- The author claims that the uchi-soto duo shows strong similarity with public-private.
(著者は内-外の対比が公共-私的と強い類似性を示すと主張している。) - The author contrasts the Western notion of private with the Japanese concept of soto.
(著者は西洋の私的の概念と日本の外の概念を対比している。) - The author explains that Japanese spaces consist of meaningful uchi and less significant soto.
(著者は日本の空間が意味のある内と重要性の低い外で構成されていると説明している。) - The author stresses the importance of the notion of city in both Japanese and Western cultures.
(著者は日本と西洋の両方の文化における都市の概念の重要性を強調している。)
解答: 3 解説: 第7段落では、日本の空間は「内」が重要で、「外」は「内」の残り物のような概念であると説明されています。東西の比較ではなく、日本のウチソトの概念の説明メインの段落です。
[90] Which of the following would make the most appropriate criticism of this entire article? (次のうち、この記事全体に対する最も適切な批判となるものはどれですか?)
- The author over-generalizes Japan and the West.
(著者は日本と西洋を過度に一般化している。) - The author's whole argument is too male-centered.
(著者の主張全体が男性中心すぎる。) - The author is too cynical about Tanizaki and the Metabolist group.
(著者は谷崎潤一郎とメタボリストグループについて過度に皮肉っている。) - The author is too nostalgic for the old-days of Japan and critical of Japan today.
(著者は日本の古き良き時代を懐かしみ、現代日本を批判しすぎている。)
解答: 1 解説: この記事は、日本と西洋の文化を対比するために、両者を一般化している側面があります。文化の複雑さを考慮すると、過度な一般化は批判の対象となり得ます。
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