TOEFL iBT 新形式(2026年1月〜)変更点まとめ

慶應受験生の中には、入学後の留学や海外大学ダブル受験を目指す人もいます。

そのため、2026年1月から変更になるTOEFLの新形式にまとめます。

結論(要点まとめ)

  • 新形式は 2026年1月21日から世界同時導入。それ以前の受験は現行形式。
  • Reading / Listening がマルチステージ(2段階)のアダプティブ方式に変更(モジュール1の出来でモジュール2の難易度が変わる)。
  • セクション構成が変わり、テスト全体は短く(各セクションの合計で約85分ほど)なる想定。ただしチェックイン等を含め当日は計2.5時間を見ておくこと。
  • スコア表示に 1–6(0.5刻み)の新スケールを導入し、導入後2年間は従来の0–120併記で移行対応。
  • 在宅(Home)版や運営面でも改良(ETSトレーニングプロクター、AIによる本人確認等)・スコアは 72時間以内に返却の目標等が発表。
項目新形式の内容
総所要時間本体:約85分(Reading27分+Listening27分+Writing23分+Speaking8分)
当日所要:約2.5時間(チェックイン・説明含む)
スコア形式バンドスコア:1〜6(0.5刻み)※移行期2年間は従来スコア0〜120点も併記
スコア返却約72時間以内(従来より迅速)
Readingマルチステージ型アダプティブ方式(2段階)
・日常生活の短文+学術的文章(約200語)を含む
・語彙補完問題(Complete the Words)あり
・総問数:35〜48問・時間:約27分
Listeningマルチステージ型アダプティブ方式(2段階)
・日常会話・アナウンス・講義など多様な音声
・総問数:35〜45問・時間:約27分
Speaking11問構成
Listen & Repeat(聞いて繰り返す)+Take an Interview(模擬面接型)
・時間:約8分
Writing3タスク構成(合計12問)
Build a Sentence(文構成、語順整序)10問
Write an Email(実務メール作成・7分)
Write for an Academic Discussion(学術的議論に参加・約10分で100語以上)
・時間:約23分
試験内容の傾向実生活+学術のバランス(従来より日常生活・実務シナリオが増加)
試験方式Reading・Listeningはアダプティブ方式を導入(最初のモジュールの成績で次の難易度が変化)
その他の改善在宅版(Home Edition)のAI認証+人による監督強化

参考書・対策本

現状新形式に対応している教材は、2025年11月発売の「はじめて受ける人のための TOEFL iBT®テスト 完全対策 入門・初級編 」ぐらいです。

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おそらくですが、公式が発表しているサンプル問題+模擬テスト構成の問題集の様ですので、自力でサンプル問題を解ける力がある方は、事前に公式サンプル問題受験をオススメします。

2026年1月から開始!TOEFL iBT特設ページ

TOEFL iBTは、2026年1月21日からアップデートされます。これまで重視されてきたアカデミックな英語に加え、現代の学習環境で求められる重要な言語スキルやコミュニケーシ…

セクションごとの変更点

Reading

  • 方式:2段階のアダプティブ方式。モジュール1の正答率でモジュール2の難易度が変わる。
  • モジュール内では戻って解答可能だが、モジュール2に進むとモジュール1には戻れない。
  • 採点対象外のダミー問題を含む。

タスク(3種)

  • Complete the Words:短いアカデミック文の語句補完(例:「We mi___ think th___ prehis___ people…」)
  • Read in Daily Life:日常的な短文(約15〜150語)
  • Read an Academic Passage:短めの学術的文章(約200語)

所要時間:約27分
問題数:35〜48問


Listening

  • Readingと同様に 2段階アダプティブ方式を導入。
  • 音声は 1回のみ再生。スクリプトは表示されない。
  • ダミー問題あり。

タスク(4種)

  • Listen and Choose a Response:短いやり取りへの適切な応答を選択
  • Listen to a Conversation:学生や職員との会話
  • Listen to an Announcement:学内アナウンスなど
  • Listen to an Academic Talk:短い講義

所要時間:約27分
問題数:35〜45問


Writing(大きな変更)

従来の統合型・独立型エッセイから、より実践的なタスクへ刷新。

新タスク(3種)

  1. Build a Sentence(10問):語句を並べ替えて文を作成
  2. Write an Email(1問):与えられた状況に沿って7分でメールを作成
  3. Write for an Academic Discussion(1問):教授と学生の投稿を読み、約10分で100語以上の意見を書く

所要時間:約23分
合計12問

Build a Sentenceは大学受験の整序問題集で対策可能なので、苦手な人は1冊ぐらいやってみてもいいかもしれません。

サンプル問題では、そこまで難しい問題は出ませんでした。

それよりも対策が不足がちなメール文問題への対応がスコアに直接影響しそうです。


Speaking(大幅に簡素化)

  • タスクは 2種類のみ
    • Listen and Repeat(聞いて繰り返す)
    • Take an Interview(インタビュー形式)
  • 準備時間がほとんどないため、即答力が重視される。

所要時間:約8分
合計11問


スコアと運営面

  • 新スコアは 1–6バンド(0.5刻み)。総合スコアは4技能の平均値。
  • 移行後2年間は従来の 0–120点も併記
  • スコア返却は 72時間以内を目標
  • Home版はAIによる本人確認とETS認定プロクターによる監督で、安全性と公平性が向上。

受験者が気をつけるべきポイント・勉強法

  • アダプティブ方式では 序盤の正答が重要。特に最初のモジュールを集中して解く。
  • 短文読解・リスニングの処理力を鍛えることが必須。
  • Build a Sentenceは大学受験の「整序問題」で対策可能。
  • Write an Emailでは メール文の対策を。
  • Speakingでは 短いセンテンスを正確に繰り返す練習と即答トレーニングをが必要。
  • 新形式対応の 公式模試・サンプル問題を活用し、本番の感覚を早めに掴む。

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GOKO編集室
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